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つねに今が最新型

若者と年寄りの争いは絶えない。若者は社会においてさまざまな面で年寄りに負けていて、しかし若さゆえの魅力とか、新しいものに関する知識とかではもちろん勝っているから、その点で年寄りに対抗しようと考える。年寄りは自分が一番欲しい若さを日々失って…

匿名・実名問題の立て直し

周期的に、匿名か実名か、みたいな問題が現れては消えていく。今この時点ではとくにそういった話は出ていないと思うが(あるいはもう、周期的というより常時・恒常的に、微震のように現れ続けているのかもしれないが)、以前からこれについて、ぼんやり思っ…

時代を変えるのではなく、早送りする

少し前に書いた、最近読んでいる本としては朝鮮関連のものをいくつか紹介したけれど、note103.hatenablog.comその流れで、韓国発の以下の本を読んで、無礼な人にNOと言う44のレッスン作者: チョン・ムンジョン,幡野泉出版社/メーカー: 白水社発売日: 2019/05…

生とは可能性のこと、死とは返事をしなくなること

あるとき、ある人が死んで、そのことを残された人がどうやって実感するのかといったら、それはその死んだ人が、もう「返事をしない」ということによってではないかとふと思った。 生きている間であれば、仮に何年もの間こちらから呼びかけず、またその結果と…

選挙雑感

参議院選挙が終わった。実感としては、思ったより望ましい結果が出たじゃないか、という感じ。 れいわの障害者の候補者さんが当選したこと。 自民・公明・維新で3分の2に届かなかったこと。 立憲が議席を増やしたこと。 山田太郎氏が当選したこと。 ぼく自身…

最近読んだ朝鮮関連の本

簡単な読書記録として。4月後半ぐらいから急にハングル(朝鮮で使われている文字)に興味を持って趣味で勉強を始めたということは前にも書いたけど、そういう言葉を喋っている人たちがどんな背景をもって生きているのか、どういう歴史を学んで生きてきたのか…

誘われても狭い部屋に入らない

A「キミはりんごが好きなんだね」 私「いえ、とくに好きではありません。どちらかと言えばみかんの方が好きです」 A「みかんが好きだからって、りんごが嫌いとは限らないだろう」 私「嫌いとは言ってません。好きというほどではないということです」 A「ほら…

傷ついたことに気づいたら

心が傷ついたとき、自分が傷ついたことに気づくのは、その原因になったことが起きた瞬間ではなく、それからしばらく経ってから、その影響が表れはじめてからではないか、とふと思った。 誰かにひどいことを言われて、その瞬間というのは、それを「受け止める…

芸術と哲学に救われた

ここで言う芸術とは、本当は「詩」と言った方が近いのだけど、詩というとあのカフェなどで読み上げるものを想像してしまいそうで、かといってポエムと呼ばれるようなうっとりしたものを想定しているのでもなく、ここで言う詩とは、たとえばある種の映画の中…

傷心というゴミをどこに捨てるか

他人から心ないことを言われたり、相手にそんなつもりがなくても自分が大切にしているものを傷つけられたり、誰かのミスのせいで不本意な状況に立たされてしまったり、ということがあるたびに、いわゆるストレスというのか、心の中に、何かそれまでには存在…

光と影で描くのはたやすい

美大予備校に通っていた頃、評判がいいというか、いつも反応が良かったのは人の顔を描いたときと、陰影がはっきりした絵を描いたときで、でも陰影のコントラストを強くして印象的な絵を描くなんてある意味では誰にでもできることで、難しいのは陰影を付けな…

対象によって自分が変わる/遊びとしての勉強

最近、ハングルにハマっています。韓国語の勉強ですね。4月の半ばぐらいにEテレでハングル講座を見て、あ、これできそうだな。と思って本を買ったり良い学校がないか調べたりし始めて、そしたら会社近くに老舗のハングル教室があることがわかって(会社と会…

2019年4月の音楽

音楽、なんだかんだでよく聴いてる。 ここのところヘビロテしてるScary PocketsなんだけどキーボードのJack Conteの弾き方が愛おしい。特にこのカバーはJackだけ見てられるので是非見て!> Oops!...I Did It Again - Britney Spears - FUNK cover https://t…

ヴェルク株式会社に入社して3ヶ月が経ちました

昨年11月にヴェルク株式会社に入社して、12月以降はフルタイムで出勤しています。 *入社時のエントリーはこちら。 note103.hatenablog.com その12月から数えて3ヶ月が過ぎたので、現時点での印象その他、考えていることを書いてみたいと思います。 自由 カ…

失敗という御馳走を食べずに捨ててきた

先日、会社の社長がTwitterでRTしていたので知った以下の記事。 simplearchitect.hatenablog.com すさまじく、すさまじかった。すごい記事。去年も含めてベスト記事。 以前にこのような感覚を覚えたのは以下の記事で、 gihyo.jp たしか2015年の年末にこれを…

岸野雄一プレゼンツ毎年恒例新春オープン・プライス・コンサートに行ってきた(ワッツタワーズ/イ・ラン/VIDEOTAPEMUSIC)

すでに半月以上経ってしまいましたが、1/11金曜日、渋谷のO-WESTで行われた岸野雄一さんのライブイベント「オープン・プライス・コンサート」に行ってきました。 岸野さんによるイベント前夜のツイートはこちら。 1/11(金) 渋谷TSUTAYA O-WEST「新春オープン…

人生に無駄なことなんてないとは言うけれど

年末に会社で行われた大掃除はなかなか新鮮だった。そもそも会社員として年末を過ごすのが人生で初めてのことだから、その中でさらに年に一度のイベントとなれば新鮮なのも当然だけど。 大掃除とは言っても、同日午後の途中ぐらいから、手の空いた人から順次…

嫉妬をこじらせない

以前から、同世代か年下の世代の人たちが活躍するのを見るたびに、自分が無価値な存在であるように感じられてしまって、その感覚を嫉妬と呼んでいた。 嫉妬はあまり愉快な感覚ではないから、自然に「嫉妬は良くないな」と思ってもいたけれど、これを完全に排…

ヴェルク株式会社に入社しました

2018年11月1日、ヴェルク株式会社(Velc Inc.)に入社しました。www.velc.co.jp 会社と職種の概要 ヴェルクを知ったきっかけ 応募に至った経緯 入社後1週間の感想 編集的な仕事 終わりに 会社と職種の概要 ヴェルクは日本武道館から程近い、東京は九段下に居…

commmons: schola を卒業します

2008年9月に発売された第1巻「J・S・バッハ」から、今年3月に発売された第17巻「ロマン派音楽」まで、10年にわたり携わってきました坂本龍一さんのCDブック音楽全集『commmons: schola(コモンズ・スコラ)』の編集担当をこのたび退任することになりました。…

多数派は奪われる

時々読み返している森博嗣さんの日記本で、以下のような文章に出くわした。 セクハラが話題になるごとに感じますが、森よりも上の世代は、やはり子供のときからの環境がどっぷりセクハラ社会だったために、よほど意識が高くないかぎり、ほとんど罪悪感を持っ…

2018年8月の音楽

そろそろ9月になりますが・・最近よく聴くいてる音楽(おもに@Spotify)です。 Fog Lake "Almost Fantasy" めっちゃイイ。こういうのだけ一生聴いていたい。 Paul Cherry "Like Yesterday" www.youtube.com最高。ここ1〜2週間で聴いた音楽の中では一番スキで…

わたしのメール作法

メールの作法についてぼんやり考えていた。作法と言っても、言葉遣いとか定型文とかをどうする、という話ではない。どちらかというと、そういうマナー講座的なことは苦手というか、よく知らない。考えてみれば、最初にscholaで編集作業を始めた頃も、文章の…

直近2ヶ月間の様子 〜 事前チェックの話

6月に入った頃から一気にTwitterでの投稿が増えた。いわゆる解禁というか、それまでの一番の懸案というか、プレッシャーの源だった、山口への出張取材が5月末でひとまず終わり、その原稿化作業もある程度目処が立ってきたから、というのが直接的な理由だろう…

YCAM(山口情報芸術センター)の渡邉朋也さんにインタビューをしました

めずらしくschola以外の仕事をしました。以下のインタビュー記事の執筆(取材・構成)です。geek-out.jp ふり返り 渡邉さんについて YCAMについて ふり返り 普段は編集の仕事をしているので、様々なテーマを専門とする執筆家の方(ライターさん)に原稿を依…

2018年6月の音楽

The Internet Noname Superorganism Cuco Rex Orange County 前回の同シリーズは11月だった。note103.hatenablog.comそのときの収穫はなんと言ってもHOMESHAKEとSALES。これらは今でも愛聴しているのだけど、その後も面白い音楽にはたくさん出会っていて、と…

水の話

「信頼」についてはこのブログをはじめあちこちで書いてきました。 ここで言う「信頼」は「信用」でもいいです。同じ意味で言っています。よく「信頼を得るには長い時間が必要だが、失うのは一瞬だ」みたいなことを言うけれど、それは違うんじゃないか? と…

評価はつねに努力を下回る

以前から考えていたことで、しかしまだ文章にしたことがなかったな、と思ったのでメモしておきます。この考えを持つようになった理由はいくつかありますが、その中でもとくに印象深いのは、美大受験の予備校に通っていたときの出来事でした。その頃、ぼくは…

写真家の言葉/プロフィール・アイコン

写真家の言葉 細かいことでいろいろと忙しい。大きな仕事ではないが切れ目なくタスクが続いていて息を抜けない。 息を抜けない、と言いながら息抜きは意識的にしている。写真家の言葉を読む。 もう何年も前に買った2冊の本を休憩時間に読んでいる。以前だっ…

これまでとこれからのしばらく

直近のschola宣伝記事を除くと、昨年末に書いたところから近況を書けていなかったのでざっくりと。