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2014-01-01から1年間の記事一覧

松本隆の残した仕事

昨夜ふと書いたツイートが、今朝起きて見たらえらいRTされていて、 紅白で薬師丸ひろ子がWの悲劇を歌うらしいと聞いてあれ確かに名曲だったなと思ってhuluで同映画の最後のエンディングに合わせてじっくり聴いたけど悪魔の作る歌ってこんなのかなと思うぐら…

議論は深まったのか

間違ったことを言った人がそれを反省するわけでもなく「議論が深まったからいいじゃないか」と言うバターンがあり、それが腹立たしい、という話が時々目に入る。 このような事はどこの世界にもあるようで、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』でも、…

巨大な本を読む

きっかけは何だったか、最近になって本を読むときの態度を少し変えた。 A・B・C・・という複数の読みたい本があるとして、今まではこれらを併読したいと思ったとき、Aを30ページまで読んだあとにBを新たに読み始めると、 「はあ、また1ページめからスタート…

九十九里に行ってきた

1年以上にわたる長大プロジェクトが終わったので、2泊3日で九十九里へ。県内に住んでいるので大きな旅行ではないですが、まあ気分転換というか。移動時間&費用をあまりかけたくなかったので、いろいろ探してJR千葉駅のバスターミナルから出ている高速バスに…

ドラ娘のゆくえ

ドラ娘に関する問題提起、おもしろい。 http://www.kanasansoft.com/weblab/2014/11/doramusume.html とくに 接待の席に若い女性社員を駆り出すオジサン達と発想が同じじゃないですか? あたり、共感する。自分もそれに近い違和感を持っていた。なんというか…

scholaとジュンク堂(未完)

まだ宣伝的な告知を書けていませんが、去年からずっと制作していましたscholaの最新巻がようやく校了しまして、12/17の発売を待つばかりとなりました。 【vol.14】Traditional Music in Japan(日本の伝統音楽)| commmons: schola(コモンズスコラ)-坂本…

第15回 DTPの勉強会 に行ってきた

先週土曜(11/15)に「DTPの勉強会」というシリーズ物のセミナーというか勉強会というか、に初めて行ってきました。 http://dtpstudy.blog51.fc2.com/blog-entry-68.html勉強会と言えば、去年の8月から参加している無料のプログラミング入門講座「Perl入学式…

何に熟達したいか

同じテキストのヴァージョンごとの差分を知りたいときにbitbucketを使っているけど(もちろんGitHubでも出来る)、先日その話をした同僚からそれ、Wordでも出来ますよ、と教えてもらった。 とくにその方法を調べてはいないけど、良い情報だと思う。Wordやる…

更新され、より確実になった見通しを共有する

少し前から、データをデザイナーさんや校正さんに送るときには、事前に「何日の何時頃に送ります」と予告してから投げるようにしている。 もちろんというか、それ以前の段階で、大まかなスケジュールは共有されているわけだけど、作業を進めるうちに、ちょっ…

Original Tape vol.2

3月に一つ作って良い記録になったので、 http://note103.hatenablog.com/entry/2014/03/22/233527 その後にあれもこれもあるなーと思っていたのを10曲追加する。 上田知華+KARYOBIN - パープルモンスーン 熊谷幸子 - LOVE... 初恋の嵐 - Untitled ACO - 4月…

Billy Joel - Allentown

Billy Joel - Allentown KANが歌っているのを何かで聴いて、うおー何という名曲。と思ったのだったけどそのKANヴァージョンはどこで聴いたのだったか。 このアルバムに入ってるみたい&持ってないので全曲試聴とかで聴いたのか・・? LIVE 弾き語りばったり#…

commmons: schola vol.14 日本の伝統音楽 もうすぐ出来ます

昨年春から具体的な構想がスタートし、年末から本格的な作業が始まった schola「日本の伝統音楽」 がようやく制作完了しそうである。 構想からは1年半、作業開始から数えてもほとんど1年かかってしまった。 ちなみにここで言う制作、とは主に選曲と許諾確定…

終わりのタイミングが遅い人

小学校の高学年のとき、友達に誘われて合唱部に入っていたんだけど、ある大会に出る直前の2日間、別の学校から専門の先生を呼んでコーチしてもらう、ということがあった。 あれはウチの学校の顧問の先生がけっこうやる気のある人で、たぶん中学とか高校とか…

視野を狭めて力を集中する

疲れている時と酔っ払っている時は俯瞰的視点がないという点で似ている。 飲むと気が大きくなるとはよく言うが、あれは視野が狭くなって多面的な見方ができなくなっているということだろう。 まあそれゆえの良さもないわけではない。あれこれ考えて何もでき…

後悔は必要だ

判断はつねに迷う。キーワードは「後悔」だ。上手くいった場合と比べて、ああ、やはりBではなくAを選ぶべきだった、と後悔することを避けたくて判断に迷ってしまう。 上手くいった場合と比べて残念に思う、ということはよくよく考えると無駄な気もする。何し…

意図的に傷つけない。しか出来ない

示唆的なできごと。 不備の多い英文和訳テキストに対して、「間違いだらけじゃないか」と突っ込んだ人がいて、それに対してまた「その言い方じゃみんな萎縮して翻訳する人がいなくなるだろ」的な突っ込みがあった。 http://d.hatena.ne.jp/takeda25/20141012…

毎週みるTV

以前はどうだったかよく覚えていないが、ここ数年で大体みるTV番組が決まってきた。 圧倒的にTVを見る時間自体が減ってきたので(代わりにPCモニターかiPhoneの画面を見ている)必然的に「あれもこれも」という感じではなくなってきている。ぼくがTVを見るの…

論理しか扱えない

一生懸命やっているのだから、ちょっとぐらい間違ってもいいじゃないか。悪意はないのだから大目に見てやろう。みたいな話はよくあって、確かにそうだと思えることも少なくはないが、多くの場合は「どんなつもりでやったか」より「何をやったか」の方が問題…

新幹線の中を走る

大阪から東京へ向かう新幹線の中で大阪方面に向かって走る人を見るとどうしてもつい「それじゃ大阪には行けないぞ」と言いたくなるけれど、「やってみなけりゃわからない」みたいに言われると「あ、はい……」みたいになるということはある。 村上春樹の1Q84だ…

RSSリーダーのない人生

LDR終了のブログ記事、何が悲しいと言ってfeedlyしか移行先候補を挙げられないことだよなあ・・ http://blog.livedoor.jp/staff_reader/archives/52170245.html Gリーダーが終わったときにはまだLDRに戻る選択肢もあったけど、今度はそれもなくなった。これ…

論理を信じる

何かにホッとするとき、というのはどうやら僕の場合、「こうなるだろう」と思ったとおりに現実が再現したときで、想定通りに事態が運ばなかったり、目の前の人が言っている理屈がまったく理解できなかったりするとけっこう苦しさを感じるようだ。このような…

初恋の嵐/Untitled

何度聴いても震える。 遅れてきた90年代。

言葉をゴルフにたとえると

異なる人間同士が意思を伝え合おうとした場合、言葉を共通の道具として使用することには必然性がある。それを使わずにがっちり握手して見つめ合って、何かが伝わったかのように想像し合うことも不可能ではないが、同時期に同所にいなければ実現不可能である…

雪道をゆく

降り続ける雪の中、任意の地点AからBへ移動すると、雪の積もった地面には足跡がつき、その連なりが道になる。 B地点からA地点への帰り道、同じ足跡を辿れば道はさらに深くなり、周りの積もった部分との差は大きくなる。翌日も、その翌日も同じ軌跡をたどるこ…

かつては絵を描いていた(6)

ペン大の初めての授業は2004年の2月で、場所は菊地さんがバンドでよく使う新宿の音楽練習スタジオだった。スタジオ近くの地下鉄の出入口で待ち合わせをすることになっていて、それらしき人がすでに何人か集まり始めていたところに、向こうから白い軽そうなコ…

憎しみ合う原理とその対策

人が人を憎むと、憎まれた側もそれを踏み台にして相手をつい憎んでしまう。 ここで言う「憎む」とは誰か他人のことを自分の「敵」であると認定し、「こいつなら叩いてヨシ!」みたいに扱うということである。このような現象に共通するのは、「こいつは敵だ」…

かつては絵を描いていた(5)

フジロックのオレンジコート・ステージに行ったのは前日にそこで見た「勝手にしやがれ」というバンドがすごく良かったからで、今日はそこで何をやってるかな、と興味が向いたからだったけど、行ってみるとまだ次にやるバンドのサウンドチェック中で、大所帯…

かつては絵を描いていた(4)

初めてフジロックに行ったのは2000年の夏で、フジロックはそれまでの3年にわたって富士(というか山梨)、東京、苗場と場所を毎年移し、その年は4回めにしてようやく苗場に定着しようかというときでもあった。僕は大学を卒業したばかりで、ペンキ塗りのバイ…

かつては絵を描いていた(3)

加藤さんのアトリエでもあるぼくの新居への引越しは、ペンキ塗りの親方と、その盟友でありチームメンバーでもあるTさんがみっちり手伝ってくれた。二人はいつも仕事に使う自分の車を出してくれて、ぼくが前日までにダンボールに詰めこんでいた荷物を流れ作業…

かつては絵を描いていた(2)

大学に入ると世界は灰色になった。ムサビを選んだ一番の理由は、構内の敷地や建物がかもす開放感にあったけど、それは高校生の頃に訪れた同校の芸術祭の様子がそういう印象をぼくに与えたからで、実際にそこの学生になってみると、日々の時間にそのとき感じ…