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シモーヌ、ショウ・マスト・ゴー・オン、TV

教習

特別教習というもの。路上教習もこれで半分は終了。進路変更の合図を出すタイミングが早すぎると3回ぐらい注意された・・。他の指導員からは一度も言われなかったけど。しかしいろんな指導員の感覚を知ること自体は有用。

帰りに書店で買った本。

シモーヌはまだ出たばかり。早速読み始めたけど、出口かおりさんのセックスワークに関わる寄稿はちょっとピンとこなかった・・。本題の訴訟関連については何も異論はないというか、国による差別はまったく許されるものはないと思うのだけど、終盤の現行の性産業を肯定して読めるところなどは紙数が足りなくて説明不足ということなのか、けっこう違和感があった。性産業を否定する論の中にはその仕事に従事している女性を否定するのではなく、その仕事を斡旋する側、仕事を作る側を否定するものがあり、自分はその立場。言い方を変えると、そもそも買春を実現させている状況に問題がある、と考えているとも言えるが、しかしこの論考ではそういった問題意識はあまり考慮されていないように感じられた。その仕事に就く女性に対して差別・人権侵害を行う国の立場と、買春(あるいは買春者)を否定する立場は異なるものだが、その辺りがごっちゃうになっているような・・という。

また「暴力団とつながっているわけではない」「好きでやっている人もいる」といった話も出てくるのだが、とくにはこの辺りの踏み込みが浅いように感じた。実際には、より詳細な根拠を前提にしているのかもしれないが、書かれていないので「暴力団が背景になければそれでいいのだろうか」「積極的に望んでやっている人というのは果たして全体の何割にあたるのだろうか」「前向きに取り組んでいるという人がいたとして、その声をどこまで論の前提にしていいのだろうか」などの疑問が湧いてくる(その仕事をやめてから「本当は嫌だったことに後から気づいた」という証言は少なくない)。なんだか買春をする側の理屈を読まされているかのような印象すら受けてしまった。現代書館の編集部は果たしてこの主張をどう感じているのだろうか。そのようなことを思わずにいられなかった。

演劇

いま三谷幸喜といえば大河ドラマの脚本家であり、今日はその最終回だったわけだけど、自分にとってはあの『ショウ・マスト・ゴー・オン』が再演される、それも配信で見られるというのを今日知ってチケットを買った。数日ながら、アーカイブで後からでも見られるという。(12/21配信)

www.siscompany.com

『ショウ・マスト・ゴー・オン』は昔、東京サンシャインボーイズによる公演がBS-NHKか何かで佐藤B作や西村雅彦が出ているのを見てぶっ飛んだ。とくに西村雅彦、これが怪演というのか、という感じ。西村雅彦は『笑の大学』も独特の怖さがにじみ出ていて良かったけど、やはり先に見たせいかこちらの方が印象が強い。再演の配役はまったく違うから同じものを期待するわけではないけど、これはこれで楽しみ。

TV

今日は夜中にワールドカップ決勝、その前はM-1。どちらも見ていないが、Twitterではその話題が多かった。「テレビはまだまだ元気です」と言ったのは誰だったか(誰も言ってないかもしれない)。その決勝が始まるちょっと前に、Twitterの通知欄に「決勝を見ましょう」みたいなのが出てきたのは驚いた。一体どういう基準によるものなのだろう?かなり謎だった。