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「桧山に、はじめて来てみたら」、朝日新聞の「おことわり」

仕事はずいぶんゆったりした感じだった。

NHK

夕食時、最近は韓国ドラマの『オクニョ』をよく見ているが、気分転換に別のを見ようと思ってNHKの以下を見た。

  • 【NHK地域局発】30DAYS「桧山に、はじめて来てみたら」

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023060131217

6/8(木)までなら無料登録で配信を見られるみたい。女性記者の柔軟さやタフさがすごい。

あとはこれ。

www.nhk.jp

クラフトビールを作る人の話。師匠にあたる人がカジュアルな感じで、全体的にカラッとした雰囲気なのがよかった。

朝日新聞

朝日新聞がColaboの活動の妨害行為を行っていた草加市の市議会議員を好意的に取り上げた記事があり、当然のことだが「なぜこんな人を?」「何をした人なのか知らないのか」という感じで批判が続出し、これに対して朝日新聞が以下のコメントを出して記事の冒頭に掲出していた。

 5月30日夕に朝日新聞デジタルで配信した「京大卒ジョーカー、挫折の先の自己実現 ウケ狙いから当選への分析」で取り上げた河合悠祐氏について、草加市議になってからの今春、虐待や性被害などにあった女性を支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」の活動の場で差別的な発言をしていたなどの指摘が複数寄せられました。
 改めて確認したところ、河合氏は一連の言動について「その場でも、その後のツイッターでも、けなすような過激な発言をしたのは大人げなかった。不適切だった」と述べました。
 5月30日に記事を配信した段階で、河合氏のそうした言動について把握しておらず、原稿の確認作業でもチェックできませんでした。当該記事は、主に千葉県知事選や埼玉県草加市議選での河合氏の取り組みに焦点をあてた内容ですが、こうした言動に触れずに報じたのは不適切でした。寄せられた指摘について、重く受け止めます。

なかなか味わい深い。

第一に、これは記事を取り下げることを知らせるメッセージではなく、このすぐ後に本文が続いていた。つまり、記事自体を削除するつもりはないようだった。

第二に、これは「お詫び」ではなく「おことわり」であり、またこの記事の内容については「誤り」ではなく「不適切だった」と言っている。たしかに、間違いを書いてはいないかもしれないが、書くべきことを書かなかったのは明らかな誤りだろう。しかしそのことはまだ受け止めきれていないようだった。

また、当の河合氏のコメントはあたかも自らの言動・行動を反省しているかのように読めるが、実際にはその後もそのような妨害行為はしていない、自分へのそうした批判は名誉毀損に値するといったことをTwitterで言い続けていて、まったく反省の色はない。その意味でも、朝日新聞のこの「おことわり」は事実に即しておらず、河合氏の肩を持つ内容になってしまっている。

加えて言えば、文中のコメントで河合氏は自らの行為を「大人げなかった」と言っているが、そのように形容できる些細なことでないことはちょっと調べればわかることだ。にもかかわらず、そのような文言そのまま載せている朝日新聞はやはり意識が低いなと思わざるを得ない。

おそらくこの企画の記者チームは男性中心で、Colaboがこれまでどのような被害に遭ってきたのかを全く知らなかったか、知っていたとしても大したことだとは思っていなかったか、あるいはむしろColaboへの嫌悪感・忌避感・憎悪のような感情を抱いていた(Colaboへの妨害活動を含めて河合氏にシンパシーを抱いていた)かのいずれかだろう。最後の可能性はないものと思いたいが、しかしこの河合氏のコメントを掲載しているところ見る限り、その可能性を否定することはできない。