- 気がつくと、ぼくはドラマーになっていた。
3ヶ月前にはTVを見ながらドイツ語をてろてろやっていて、それはすぐに疲れてやめて今はドラムだ。
昨日初めてのセッションをして、初めてのドラムセットに座って、なるほど簡単ではないなあと思った。そして何より、疲れる。
こんなに疲れるとは思わなかった。いや、思っていたが少し想像していたのと種類が違った。
ひとことで言えば、「ああ、最初からだな」と思った。最初から体を作らなければならないし(というか体力なさすぎ)、練習は毎日しなければならないし。
しかしこの「毎日」というのが実は面白くて、そういえばここ数年、毎日努力しなければならないようなことは無かった。
このバンドには以前も別のかたちで関わっていたことがあって、その時もそうだったのだが、バンドに参加していると日常のスピードがぐんと上がる。スリルもあるし、興奮もある。バンドをやっていない時間や何か細かなことを見たときにも、そこには興奮やスリルの形を変えたものが点在していたりする。要するにいつも楽しい。
これは、いいことだと思う。