まずは火曜日に読んだもの。
閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション (朝日新書)
- 作者:稲葉 剛
- 発売日: 2020/03/13
- メディア: 新書
その数日前から読み始めて、非常に読みやすく、内容も面白かったので一気に終わった。カタイ話題のはずだけど、そして文体もべつにポップとかではないんだけど、必要なことが端的に書かれていてとても良かった。
Twitterで書いた感想は以下。
稲葉剛さんのこちら読み終わった。コンパクトなのに内容充実、かつ新書ならではのスピード感でつい最近の情報も入っていて非常に良かった。出てすぐ買ったのも良かったかも
— Hiroaki Kadomatsu (@note103) 2020年3月24日
その前に読んでいたのが以下。
- 作者:野間 秀樹
- 発売日: 2014/06/13
- メディア: 新書
言語学のような話も含むのでそれなりに体力は使ったが、これも非常に力が入った、作者の「心」が伝わってくる本でとても良かった。何度も読み返したい。
その後、あらためて読み始めたのはこちら。
- 作者:上西 充子
- 発売日: 2020/02/26
- メディア: 単行本
以前にざっと全体を見ていたものの、その後に優先的に読みたいものがいくつか続いたので、先にそちらを読んでからあらためて戻ってきたところ。正直、読めば読むほど安倍首相や加藤厚労省など政府関係者の馬鹿っぷり、そして狡猾さ(それも含めて馬鹿なのだが)を感じざるを得ず、つらく、悔しい気持ちが募る。けっして楽しく読めるものではない。こんな思いをするぐらいなら、もっと自分自身が馬鹿になれるような、どうでもいいことだけをやったり考えたりしていたい、とも思えてくる。
しかし、自分が馬鹿になってしまえばそれは余計に彼らの思うつぼだろう。より良い社会を作るためには自分が賢くなるしかなく、そのための薬のようなものだと思って耐えて読まなければいけない。世の中には様々なつらい事例があり、しかし一方ではその対処法も(十分ではないかもしれないにせよ)ある。より多くのことを知る必要がある。結局のところ、知らない人が知る人に奪われていくのだ。身を守るために、奪う人よりも多くのことを知る必要がある。
「読んでいて楽しいものではない」とは書いたが、文章は読みやすく、本の作りも素敵だ。モノとしても良いものになっている。扱っている内容があまりにも腐っているから、その点に拒否感は生じるものの、その扱い方、語り口は心地よい。