103

2018年6月の音楽

前回の同シリーズは11月だった。

note103.hatenablog.com

そのときの収穫はなんと言ってもHOMESHAKEとSALES。これらは今でも愛聴しているのだけど、その後も面白い音楽にはたくさん出会っていて、とくにここ数日は「なんだこれ〜」というのに立て続けに遭遇したので忘れないうちに記録しておく。

The Internet

今回の目玉はこれ。

www.npr.org

The Internetという、これも前回のSALES同様、すげー名前つけるな! という感じなんだけど、とにかく曲もパフォーマンスもカッコよすぎ。

上のNPRのミニライブ、1日で5回ぐらい繰り返し見てしまった。いや〜・・まあ、とくに新味というか、新たな試みがなされているとかではないんだけど、でもだからどうした、というぐらい良すぎるので・・。

じつのところ、このバンド(というかユニット?)の曲は少し前からSpotifyでは聴いていて、そのときもTwitterで言及した程度には印象に残っていたのだけど、

なんかSpotifyで聴けるアルバムだと、やけにエコーがかかりまくって上のライブみたいな生き生きした感じが全然伝わってこなかったな・・という。同じ曲でも印象が全然違うというか、こっちのがいい。まったく想定外のカッコよさにほんと痺れた。

Noname

2つめに紹介するのは、上記のTwitterでも同時に言及しているNoname。こちらはとにかくアルバムが素晴らしい。

甘いバックトラック、音色にこの上なくマッチした歌、ラップ、声。たいへん素敵なアルバムで何周も聴いた。

Superorganism

あとは最近聴いた(というか見た)ものでブッ飛んだものといったらこれ。

www.youtube.com

めっちゃカッコイイ・・なにこれ。

一瞬で目が覚めるようなポップでトンガッた感じ。でもなんか・・懐かしい。と思ったら、これモーグ使ってるからか。なんだか90年代のバッファロー・ドーターとかチボ・マット的な、グランドロイヤル界隈を思い出すなあ、と思っていた。

ボーカルのOronoは日本人のようなのだけど、この人がまたむっちゃカッコイイ。(そればっかり)

ちなみに、彼らのアルバムをiPhoneSpotifyアプリで聴いていたら、普段ならアルバムジャケット(静止画)が出ているはずのところで動画が流れていて、めっちゃ驚いた。そんなことしてるミュージシャン、初めてだったので。

open.spotify.com

今後はビデオクリップもYouTubeとかまで見に行かなくても、サブスクリプションサービスの中で曲と一緒に見れるようになっていくのかなあ、と期待を持った。
(今のところ他のアーティストやアルバムではそういうのをしてるものを見たことはないけれど)

Cuco

まだある。次はこれ。

www.youtube.com

Cuco(クコ)という、チカーノ系ミュージシャン。この動画はバンド形態だけど、ソロ歌手みたい。

Spotifyで流れてきたこの曲で知った。すごいイイ。

open.spotify.com

日本ではまだあまり紹介されてないっぽいけど、検索するとインタビュー記事など時々出てくる。もう少し追いかけてみたい。

Rex Orange County

他にもいろいろあるんだけど、一旦次で最後。

www.youtube.com

めっちゃいい曲。時々むしょうに聴き返したくなる。

ちなみに、最初に挙げたThe Internetの動画だけはFacebookのニュースフィードで流れてきて知ったもので(そのミニライブは2015年のものだったみたい)、あとはSpotifyで芋づる式にリコメンドされたもの。

音楽サブスクリプションサービス、とかく料金体系や音楽ビジネスに関わる側面から語られがちだけど(それはそれで自然なことだけど)、ユーザー的に大きな影響があるのは、「このサービスがなければ知ることができなかったような音楽にどんどん出会える」ということじゃないか、と思える。

20世紀、ぼくが10代〜20代だったときには、そういう情報ってラジオや雑誌や音楽に詳しい友達からしか受け取れなかったし、そういう媒介者との縁が薄れてからは(たぶん30代に入ってから)、そういう情報が欲しければ自分から求めていくしかなく、しかしそんな時間も意欲もないものだから、結果的に「今を生きる人たちが作ったり演奏したりしている音楽」からはだいぶ遠ざかっていたなあ、と思う。

とはいえ、これも結果的にはたまたま、その新しい音楽から縁遠くなっていた時期にずっとscholaを作っていたことで、過去の様々な時代に様々な地域で様々な人によって作られた様々な音楽を知ることができたわけだけど、それはまた別の話。

上記以外にも「うひゃー、こんなの知らなかった。めっちゃいいやん」的な曲はいろいろあるんだけど、それはまた次の機会のあるときに。それまで淘汰されず残っていたものを紹介できればします。