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フレットワークのことだけを考えている

1986年ぐらいから活動をスタートしたイギリスの古楽器演奏グループの(というのは具体的には「ヴィオラ・ダ・ガンバ」という弦楽器を使用する6人組でいまは日本人女性2人を含んでいる、という意味の)、”フレットワーク”(Fretwork)の新作であり彼らにとっての実質史上初となる日本盤アルバム『ザ・シルケン・テント』の宣伝用カード(フライヤー)が数日前にようやく出来上がりまして、先行して初台のICCに置かせて頂いたことはすでにお伝えしましたが、今日、いよいよ、というか正式には明日そのアルバムが発売(9/23)ということで、上記以外の、というかまさにストレートにCDショップなども回りつつご挨拶しつつ置かせて頂いたりしました。
行ったのは、いきなり書店なのですが新宿ジュンク堂さんと、それから新宿タワーレコードのクラシックフロア、それから渋谷タワーレコードのクラシックフロアと2階のJ-POP(というか日本人アーティスト)フロアです。
とくに最後の渋谷タワレコ2階においては、坂本さんのドドーンとしたコーナーがあって、最初は個人的な興味でそのあたりをフラフラしていたのですが(何しろタワレコ渋谷の日本人アーティストフロアには様々なものがあってマイフェイヴァリットアイドルの一人である立花ハジメさんの『H』『Hm』『Mr.TECHIE&MISS KIPPLE』が並んで置いてあるので散策せずにはおれない)、お、坂本さんのコーナーじゃん、デカいなwと思ってみてみたらそこにFretworkがあったもので、スタッフ氏にお願いしてそのすぐ目の前にたっくさん置いて頂きました。ありがとうございます!
なので、上記店舗のフロアーなどにはあると思いますのでよろしければぜひ。大きさ的には、ハガキよりちょっと小さく、名刺よりちょっと大きく、というぐらいの感じです。
もし、どちらかの店舗で(CDショップ、書店、カフェその他)置いてくださるところがあれば「note103#gmail.com」の#を@に変えてメールを頂ければと思います。対応します。

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で、上記数店を回って一番思ったのはですね、とにかくどのお店もスタッフの方々がそれぞれのあり方で素晴らしい・・!ということで、言うまでもなく僕は音楽業界で過ごしてきたとかではまったくないので、プルプル生まれたばかりの鹿のように怯えながら半ば倒れながら行ったんですけどお話を前向きに聞いて頂けてよかった・・です。古楽器演奏グループのCDという、こんな説明しづらいあれなのに。
そのような皆様のご対応のおかげで、十二分に持っていたはずのフライヤーがすっかりなくなりました。しかも明日は休日でcommmonsはお休みだと思うので補充はできず、このフライヤーお渡し行脚は24日以降になりそうです。もっと事前に送っておいてもらえばよかった・・!いや念のために事前に自宅に多めに送ってもらってもいたのですが、量的に見込みあますぎた。なんと大事な発売日にそれができないなんて。でもせっかくだからお店いろいろ回ってみようかな〜できることないけど、って・・・これ何かに似てると思ったら、『大谷能生のフランス革命』(以下「仏革本」とか「仏革」とか)の発売前後とほとんど同じことしてる気がする。あのときも自分で営業したりポップ書かせて頂いたり(渋谷ブックファーストS様。大変感謝しております)そしてそうだそうだ、その頃に何しろ今たいへんお世話になっている新宿ジュンク堂さんとのお付き合いも始まったのだった。というのもそれにしたって、新宿ジュンク堂ではどんな風に展開されてるかな〜・・と思ってフラッと立ち寄ったら、仏革本のフライヤーが(そういうのを作ったのだった)白黒コピーで芸術書コーナーの棚の脇に貼ってあるのを偶然見かけて、それですぐ近くにおられたスタッフさんに「とりあえず御礼!」と思ってお声かけしたその方がそれを実際にコピーして貼ってくださっていたn-gataさんだったし、そのときにすでに私と知り合う前の段階で産經新聞に仏革本の書評を書いてくださっていたsakaneさんにも即ご紹介頂いたのだった。なつかしい。まるでセント・エルモス・ファイヤーの登場人物の一人であるかのように青春群像的じゃないか。それは一年半前。さて今作『ザ・シルケン・テント』においてはどんな出会いがあるだろうか、もうないか、まあそれでもいんだけど。そうだ渋谷、HMVさんにも寄らせて頂いて今度ご挨拶にこよう〜と思って店内を散策しようかというときに、もう夜7時前後ですっかり暗くなってしかし人がやけに多くてnanoのNHK-FMからサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』が流れてきてこんなにも「ゆきかう人混みにマッチした曲」が他にあるだろうか、と思った。ピンクのネオン、黒とピンクのアフディズのようなHMVの夜の渋谷の映え方は異常に綺麗だったが、アフディズで思い出した、渋谷タワレコの最上階、書店スペースではなんと菊地さんと大谷さんフェアつまりアフロ・ディズニー・フェアまつりが行われていて、そこに面出しで仏革本も置かれていたのでうわ!と後ろに飛び退いたけど、店員さんがみんな忙しそうだったので「とりあえず御礼」を言うタイミングもなくてとりあえずiPhoneで撮る、だけしておいた。本当にありがたいと思った。すぐに立ち読みできる感じになっていて仏革、それがアフディズのすぐ隣、オリンピックの表彰台で言えば銀メダルのところに(喩えでなく、いや喩えだけど)置かれているのでこんなにアクセスしやすくして頂いて本当に嬉しい、と思った。
明日こと水曜には基本的にたまっていたたくさんのPC上でやる仕事をするだろう。主にスコラの原稿編集もそうだし大変なそれはもう大変なメールもある。なぜなら大変な思いをして重要なメールを書いてくださった方が他にいるからだ。
そうだもうひとつリマインダーを書いておけば、イギリスの大変な賞、『グラモフォン・アウォード』(向こう的には「グラムフォン」というのではないか、と最近いくつかのやり取りを通して思い始めているけど)のひとつにノミネートされたフレットワークの件(ノミネートされた作品はちなみにパーセル作品集でこの記事の一番下にリンク貼っておきますが)、10月のたしか2日ぐらいに最終発表です。僕の場合、応援したら負ける!という強迫観念が凄くあるので、基本的にオリンピックとかでは応援しない方針なんですけど(田村亮子選手、現・谷亮子選手が金メダルを初めて穫ったとき、応援しすぎて応援しなかったぐらい)、しかしもう関係ないね、今回は!応援するよ!しないで負けるよりして負けたい!とか言ったら負ける前提なのかそれ?いや、応援すること自体に喜びを感じるということだとしたい。とにかくいずれにしてもあと10日ぐらい、皆様もどうか念頭に置いておいて頂けると・・・まあ、ご都合の許す範囲で・・。まあ・・。(ダメなジンクスの方を思い描き始めている)
戻すと、とにかく『グラモ(ム)フォン・アウォード』というのは権威ある賞である、という話だけが、結局のところその後もそれぞれ別のルートから、しかし同様のレベルで聞かれていたりもするので、いま並行して自分でも調べつつあるんだけど、どうなんでしょう、どんなんでしょう・・? いずれにしてもとりあえず、フライヤーを、ほしいと思ってくださる方に届けることを第一に、あ、思い出した。もうすぐスコラ・ドビュッシーのフライヤーがもうすぐできるので、それも合同で展開していけるかも。

The Silken Tent

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コモンズ:スコラ ヴォリューム3 サカモトリュウイチ セレクションズ ドビュッシー

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Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2009 Japan

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大谷能生のフランス革命

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Complete Fantazias

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