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そういえば今日のペン大で同級生が、「ブログに載ってた、あれって何て曲ですか?」と聴かれたそれはたぶんこれだと思うのでもう一回載せておきます。これホント、良い曲だし映像も素晴らしいよねー。追記:(コメント欄より)
曲名は『I like it』と言って、最近ではもう、これ系の音楽としてはスタンダード(つまりいろんな人がいろんな形でカヴァーしている)と思いますが、おそらくここで流れているのは原曲で、Debarge(デバージ)というグループ(にして、ヴォーカルがデバージさんというので、そういう「人」と言っても可ですが)が歌っています。

Ultimate Collection

Ultimate Collection

最近では下着メーカーのCMでも流れているみたいで、知り合いが二人もそう言っていたのですが僕はまだ見たことがないので何ともあれですが、そういうのとは関係なく上のビデオを見つけてここ数日は毎日のように見てました。つまり申し合わせるのでもなくそういう動向とシンクロしてたんですね。おそらく、そのCMとか見て「これ良い曲だな」と思ってる人が何千人かいて、その気持ちが僕に感染したのでは、とか。
上のようにビデオを貼付ける、ということは僕はブログ(というかここ)ではほとんどやっていなくて、なぜなら面白く感じなかったから、どうして面白く感じなかったかと言うと、広がりを感じられない行為だから、広がりを生むにはどんな意味なくても何かコメントをつけなければならない、と思うけどさほどの思い入れもないし、面白くてもつまらなくてもいずれにしてもそれをやってる時間がないから、ということだったのだが、それとは別に機能する、サイドバーでビデオを貼っ付けておく、ということをJugemのブログCOTOBACOというのを使ってやり始めたのをきっかけにこのビデオも見つけたというか。
で、このビデオ作品を作っているのが誰だかはまったく知らないですが、とにかくgeeeeeeeenius!と僕は思っていて、最初は15秒ぐらい流し見て消すつもりだったのだけど、ケラケラ笑って見ているうちに、最後はド感動している、アメリカーーこれってまさにアメリカ文法だなーとか根拠もなく同型のエンタテイメントを思い返したりもしてましたが、そういうのにも至りつつ、ここには本当に大きなヒントになる何かがある。このコミュニティ、時間、そして作者にして歌ってる(風の)彼、がこれからどんな事になるのか、すごくたのしみ(というか)。
ところで、もしかしてもしかして、大前提のところでやっぱり、知らないよ、という事もあるかもしれないので念のために書いておくと、このビデオで流れている音楽は、このビデオで踊ったり歌ったりしてる(風の)子どもたちとはまるで関係なく、上記デバージさんたちが作って歌ったもので、この子どもたちは遊びで(たぶん)その曲に合わせて歌ったり踊ったりしているわけで、僕はまたその表現の凄さに感動したとも言え、同時に数多あるカヴァーソングのほとんどどれより、この原曲のエッセンスを抽出しきった再構築になっているのでは、と思っていて、それは先頃スーパーデラックスで(Gnuのリリパで)映画監督の冨永昌敬さんが行った、映画のDJミックス手法の果たした役割と激しく同型です。
ところで関係ない話をもう一つ加えておくと、僕がこの曲を初めて知って「いいな」と思ったのは十年以上前で、その時はしかし、アーティスト名も曲名もわからずただ曲が終わるまでそれを味わうだけだった。それで仕方なく、ただこれを憶えておこう、そしてまたもしかかった時には、きっとわかる限りの情報を取り込もう、と思っていたのだけど、たとえばJ-Waveなんかでかかっても当時は必要以上に(かどうか)ぐじゃぐじゃとネイティヴ風イングリッシュで紹介してわからない、というような事が続き、単にそれが『I like it』という曲とわかるだけでも何年もかかった気がする。この時ポイントなのは、次にそれが聴けるかどうか、まったく保証がなかったという事。それは「再アクセス性」というキーワードでも語れて、たとえばCMで流れているなら、あるいは僕がここにクリップしているなら、仮に曲名やアーティスト名がその場で出ていなくても、それだけで再アクセス性はかなり高いまま置かれているという事で、ようするに僕はその何年も「憶えておこう」とだけ瞬間的に諦め、また楽観を強いられたそのときの僕みたいな人のために、このビデオを貼っ付けたという。