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0521日記

アンチグライダー 一年ぶりぐらいの友人宅へ。友人が新たに後から来る。僕と友人と友人で、友人の話をする。大学の頃のことだ。あったかくなると思い出すんだよ、と言った。たしかにそこには何かがあるよな、と言う。長いビールを買い込んで、タバコを吸って延々、気持良くもない時間を過ごした事を思い出した。その後、面白いことを知りすぎて、かつてを「良かった」とは言えなくなった。あれにはもう、戻りたくないな。
 でも、抜けがあった。それは現場だったのだ。今はそれを記している。その時、何だかわからなかったのは、現場にいたからで、それを記す事はできなくて当然。いつもこんな感じだったか、と、網戸から外へ出る煙を見た。匂いがぎりぎり寒いぐらいの風に運ばれる。抑圧っていうか、来て、それを押しのけてる感じなんだよ、いつも。でも、あの時は最初っからそれがなかったな。カーテンがいつも開いてた。目の前が外だった気がする。いや、本当は違うんだけど。とか言った。