103

 中村航の『100回泣くこと』を読み終える。もの凄くよかった。何だか下手なドラマ化映画化の恐れがすごくするのだが、でもどんな形で悪く消費されようともきっとそう簡単には動じないだけの「芯」がある。多分これについて書く際にはどんどんネタバレするのでそれがやな人はこのサイトはもう見ない方が良いと思うけど(というかネタバレ云々とかは基準がまちまち過ぎて気にしたくても出来ないのが本来だと思うのだが)、僕があんまり好きではなかった(出来が悪いという意味ではない)『幸福の食卓』という瀬尾まいこさんの本と比べつつ、いろいろ考えたりした。それについてはここでは特に書かないけれど、でもまあとにかく良かった中村航。『リレキショ』からまた改めて、総て読み返したい。