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 実家ライフを一日延長することに。
 朝は実家だと普段よりずっと早起きするのだが、それは寝るのが圧倒的に早いからで、日付が変わる前に寝てしまうことさえあるのだから我ながら清々しい。でも毎晩よく飲むので、朝はいつもボーッとした頭を抱えている。これを書いてるのも比較的「朝」だが、やはりボーッとしている。
 高山さんの日記が更新されていたのでちらっと読む。この方もいつもと変わらないように日々を過ごしているようだ。藤谷さんの日記を見たら、ノーベル文学賞にピンターさんというイギリスの劇作家が選ばれたことを非常に喜んでいる様子だ。僕も昨日新聞でこの件を熟読したので比較的話が通じる。そうかー、と思う。ちょっと読んでみたいな、とりあえず、と思う。
 結婚式の夜から今朝までの間、実家のPCで一度メールをチェックした以外まったくネットしていなかったので、それだけでもう、私じゃないようだと思う。それはそれでまた清々しい。やらなきゃならないことはネット以外にもいくつか(実家なのに/だから)あるので、いつまでも「時間がゆっくり流れる」とばかりも言ってはいられないのだけれど、それでもやはり普段は行き着かないぐらいきちんとしたことを考える隙があってそれは良いことだ。明け方に薄く青い光が部屋に徐々に差してきて、その時に考えた由無しごとは、ここでなければ掬い取れなかったものだと思う。
 昨日はこちらへ帰ってくるたびに必ず行く本屋で、谷川俊太郎が編んだ詩のアンソロジー『祝魂歌』と、随分昔に刊行された風の(そうでもないかな)ACOの単行本を買って(その本屋は素晴らしい本屋でいつまでも残って欲しいので、行くたびとりあえず何か買うようにしている)、タワレコとユニオンを梯子する。タワレコでは小島麻由美さんの限定ブックレットを買って、ユニオンでは2枚、目をつけて保留にする。