103

 とうとう、ペン大新学期なーのだ。
 ちょっと赤塚先生風に言って頂きたい。いや、言わなくてもいい。ましてや、僕の大学の恩師である画家の赤塚先生風に言ってはならない。でもそう考えたら僕はここで二人の赤塚画伯について論じていることになる。いや、論じてはいない。
 話を戻そう。それが大事だ。大事と言えば、僕の知己のだいじ君が近く結婚をするのだ。早くインビテーションに回答して送り返してやらないとな。それも大事だ。
 今日からペン大理論科最終学年のクラス・スネアーズが始まります。このクラスは、他の理論科クラスと違って2年間でワンタームということになっていて(他は普通に一年綴り)、それを終了したら晴れて卒業、ということになっている。卒業してからの晴れがましい未来についてはこの際論じない。大事なのは、今日、これからそれに行くということなのだ。
 緊張もないが弛緩もなくて、早い話がドキドキしてます。ああ、クラス・スネアーズと言ったら、入学時(去年の2月でした)には 夢のまた夢の国の国、雲の上の理論家たちが作曲と分析の腕を競って日夜鍔迫り合い(つばぜりあい)を悠然と繰り広げている姿を思い描いていたものでした。と言っても今や僕が入室出来てしまうぐらいだから、グルーチョ・マルクスの至言『私を会員にするようなクラブには入りたくない』を挙げるまでもなく、そこまでのフィクションは最早描けないわけですが。とか言ってどうしよう、すんげえ怒られたら!
 とにかく、重くてデカいキーボードを抱えて(第一回目だから使わないかもしれないのだけれど、やっぱり初っ端はカマシが重要ですから!)今から行ってきまーす!!(翔)