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 昨日は終日バイト。暑すぎて・・・というか、昨日の暑さはもはや暑さではない。光だ。
 現場担当者になってしまった僕が地球ではない別の惑星に赴任して、そこで実地調査を行っている束の間に見た夢がこれまで過ごした人生で、本当の僕は昨日見た光の中で生きてるんじゃないかっていうぐらい暑かった。
 全然起きない体を無理矢理引き剥がして(音がする)、ビスコの胚芽入りのやつをポリポリもそもそ食べて昼からバイトして、帰って来て久しぶりにカレーを食べて(レトルト)30分くらい横になって夜バイト。それがしかし、客少ない!!土曜の夜とは思えぬ引けっぷりだ。とはいえ、客がいなければ仕事が楽かと言えばそんなことはなくて、充実度の薄さは別の疲労を溜めていく。というかむしろ、精神に関わる疲労としてはそちらの方が余程性質(たち)が悪く、体が疲労した上に精神が疲労したならこれ以上僕から言うことは何もない。よしもとばな先生にせよ貞奴さんにせよ、僕が敬愛する方の多くは「夏を愛する人」だったりするのだけれど、僕はやっぱり夏より春とか秋とか体にやさしい季節が好きで、というか夏が駄目なんだ。駄目って言うか好きなんだけれど、ジリジリした蒸し暑さというのに非常に打たれる部分が多い。悪い意味で。あまり打たれたくないっていう意味で。だから、よしもと先生がよく日記などで「夏がすき」的なことを書いておられると、「ああ僕もそうです」と言いたくなるのだけれど、そしてそう言ってる自分を夢みるのだが、海感を元々の性質として携えていないということなのか、生まれが土肥や九十九里であれば違ったのか、或いは青春時代をバリやピピで過ごしたら良かったのか、いつでも波は聞こえてこない。でもいつだったか読んだ宮沢章夫氏の本で「海の男だけにはなりたくない」(だったか)という文章を思い出してその時「そうだよな」と思ったことを再び思い返してみたりもすると、やっぱり秋とかの躁気味の感じのがいいよな、なんて思わずにもいられない。(とはいえ不思議と「はやく来い、秋」とは思っていなくて、これは夏ある祭り感のせいだと思うのだけれど、周りが楽しそうでいるところを見るのはどうしてだろう、やっぱり僕も楽しい。甲子園も終わった。宇部商の挟んだのにアウトに出来なかったのが一番印象に残った)