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重い扉の開け方

人は重い扉があれば「強い力」で押し引きするし、なかなか埋まらないクギには「強い力」で金槌を叩きつける。

人間同士のコミュニケーションでも似たようなことが生じがちで、相手が思い通りのリアクションを返さなかったり、こちらの意見を素直に聞き入れなかったりすると、こちらからのアクションはさらに強さを増してしまう。

相手がそれで「わかった、言うことを聞きます」と受け入れればまだ良いが、そうはいかないことも多い。
そもそも、そんなことをする必要もなかったのにこちらの勘違いで無用だったはずの強い力を行使してしまうこともある。

だから「重い扉」に出会ったときには、ひとまず身を引いて諦めて、気がついたら自然に開いていた/閉まっていた、だから何もする必要はなかった、少なくとも強い力をかける必要はなかった、となれば最善ではある。

実際にはそうはいかないことも多いが、自分が誰かに強い力をかけつつあるとふと気づいたら、そのようなイメージを持つことで多少は状況をマシにできるのではないかと思う。