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ちょっと机の周りをガザッと片付けたんですが、整理の極意はですね、僕が思うに、完成はない、と知ることじゃないでしょうか。言い換えれば、「動かし続ける」。
今よりマシな、これはこっちにあった方がいいよね、という状況を求め続けることにより、ほらホコリとかも積もらないし。それに片付け始めの頃の意図と、しばらく進めたときの意図とのあいだに整合性とか一貫性を持たせようとしたらたぶん破綻して、練りに練られた完成型、なんていうのはたぶんない。なぜならそこに暮らす人間がほとんど常に別の意図を抱えながら(時には秒単位で)変化しながら暮らしているからで、その変化に合わせて動かし続けることによって、その都度「自分と整合性がある状況」というのを作り出すのが要するに整理するということなんじゃないか。