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本を売る

部屋の掃除をかねてバリューブックスに本を売ることにしたので、その本の選別の仕上げと、梱包。

結局20冊ぐらいになった。思ったより多い。結果的に、綺麗な本ばかりになった。古本という感じがあまりしない。買ってはみたけれど結局何年も読まなかった、みたいなものが多い。買ったその日にその場で読むのが一番よかった本だ。パラパラと読み直して(場合によっては初めて読んで)、これからも読むとは思えなかったものがその枠に収まった。

近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を初めて読んだのはいつだったか。たしか雨宮まみさんがどこかでその本を勧めていたのを見て、試しに読んでみようと思ってオオッと驚いたのではなかったか。続編も読んだ。

どの本を売るか(つまり、手放すか)を考える際には、その「ときめき」がどの程度感じられるのかを最初の基準というかフィルターにする。ときめくなら、置いておく。それが感じられなければ手放す枠に入れる。その枠に入った本で、書き込みがないとか、帯がついてるとか、ある程度人様に出しても良さそうなものだったら売ることになる可能性が高まる。

汚い本だって不要なら売っても良さそうなものだけど、書き込みがあるものは日記を人に見せるようなもだし、あまりにも汚れている本は他の本を汚すことにもなるしで候補には入りづらい。だからそういうものは資源ごみの日に出される可能性が高まる。

最初に「これは不要だな」と思った後に、パラパラ読んで「面白いかも」と思うような、つまり「ときめき」が戻ってくるような本もあるが、これはワンチャンというかラストチャンスというか、その後数週間以内に読みきらなければ次の便に乗せられだろう。

振り返ると、昨年は紙の本を1冊も処分しなかった。その代わりに数十冊の本が家に入ってきた。これはさすがに問題がある。今年はこの調子で売るなり自炊するなり、自宅をもう少し片付けて住みやすくしたい。