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第15回 DTPの勉強会 に行ってきた

先週土曜(11/15)に「DTPの勉強会」というシリーズ物のセミナーというか勉強会というか、に初めて行ってきました。
http://dtpstudy.blog51.fc2.com/blog-entry-68.html

勉強会と言えば、去年の8月から参加している無料のプログラミング入門講座「Perl入学式」の話を何度か書きましたが(これとか)、これはそこで知り会った生徒仲間の方から存在を教えてもらって、タイミングもちょうど合ったので行ってきた、みたいな感じです。

詳細は上記リンクのとおりですが、14時スタートで19時過ぎまで。大変濃密な時間でした。
具体的にはInDesignインデザイン)という、ぼくも仕事で使っている編集・デザインソフトの使い方あれこれ、みたいな感じで、まあぼくは「使ってる」と言っても必要最低限の機能をおそるおそる触ってるだけ、みたいな感じなので、その知識や技術の幅を少しでも広げておきたい、深く知るきっかけにしたい、あるいはこのツールを使ってる他の人はどんな感じなのか知りたい、みたいな動機もあって、結果的にはそのいずれにおいても得るものがあったと思います。

とくに、最初に発表されたものかのさんのフォント講座と、最後の樋口さんによるEPUB等の話は現時点の自分の関心に直結する部分があり楽しく聞きました。

懇親会(+2次会)まで含めて参加した感想としては、発表内容も含めてとにかく運営がプロフェッショナルというか、参加費は3000円(懇親会はプラス4000円)でしたが、それも納得の洗練された内容で、その点が何より印象的でありました。

その他の感想として、たとえば上記のPerl入学式や、昨年と今年参加した「YAPC::Asia」みたいなエンジニア中心のイベントに比べると、いずれもスライド発表が中心になっているという共通点はありながら、けっこう違うところもあって、たとえばこのDTPの勉強会だと、最初の注意事項で「生徒さんはなるべくその場では手を動かさずに、講師のスライド&発表内容に集中しましょう」みたいな話があって、これはかなり新鮮でした。

ようは講師が対象の操作方法等をデモで説明していても、生徒さんはそれを見ながらPCを開いてその場ですぐ試す・・のではなく、説明中はせいぜいメモ取る程度にして、とりあえず集中して見聞きしましょう、そして実際に自分で試すのは後日運営さんから動画が送られてくるので、それを見ながらじっくりやりましょう、みたいなことで、これはとても合理的で良いなと。

これが徹底されると、現場では一気に集中できて、短時間のうちにかなり多くの情報を吸収できるので非常に効率がいいというか、逆に言うとこの説明タイムに近くでカタカタキーボード叩く音なんかがすると「う、集中・・できない・・」みたいになって困るというか、実際そういうクレームもあるようなのだけど、それもよく分かるなと。

一方、もしこれがエンジニア中心のイベントだったら、事前にそういう説明があるということはちょっと考えられなくて、実際にはエンジニア同士の場であっても発表内容に集中した方がいろいろ効率いいことに変わりはないはずなのだけど、それでももうちょっとオープンというか放任的というか・・思うに、エンジニアというのは(とくにそういう場に集うエンジニアというのは)その時点で一つのトライブというか、仮想的なコミュニティの一員みたいなところがあって、すでにある程度共有された認識があるというか、何が良くて何が望まれないか、ということは不文律的に決まっているようなところがあるのではないかなあ、と思ったりもして。(たとえば「銀の弾丸」とか「DRY」とか「TMTOWTDI」とか・・それはPerlだけかもしれないが・・そういうキーワードが共有されていたり)
つまり誰かが事前に「こういう場合はこうしましょう」と言うまでもなく、良し悪しの基準は共通化しているからそれについてとくに言う必然性がないというか。

という、それはべつにどっちの会の方が良いとか悪いとかいうことではなくて、ようは参加者の求めるものや、出自・背景のバラバラ加減なんかが違うのかなと。そのようなことをざっくり思ったりしました。

もう一つ、非常に印象的だったのは、ぼくは今までもそれなりに「すぐわかるPhotoshop」みたいな本で(あるかは分かりませんが例として)こうしたソフトの操作方法を勉強しようとしたこともあったけど、どうしても分かりづらいというか、面白みを感じられず、すぐに苦痛を感じ始めて挫折してしまうというか、つまりそうした本を通しての勉強で「わかった!」みたいに感じた経験はほとんどなかったのだけど、今回の勉強会で目の前でどんどんデモが進んでいくのを見ていたら、それだけでもその操作方法なりツール自体の原理や設計思想なりがよくわかるような感覚を覚えて、もしかするとこういうものを勉強する順番としては、まず慣れた人が実践しているところを直接見て、それを補う方法として後から本を参照する、みたいな方がずっとわかりやすいんじゃないか、というかこうやって勉強すればよかったんだ・・みたいに思ってそれもけっこうな収穫でした。

ちなみにというか、これまた逆に、プログラミングの勉強に関しては案外書籍だけを通してやるのでも進められる部分が少なく無くて、とくに多少なりそれに馴染んでからはドキュメントやソースコードとの対話だけでほとんどいけるのでは、みたいなところもあるので、この違いっていうのはInDesignIllustratorのような個別の(一私企業が提供する)ソフトに習熟すること(のハードさ)と、誰もがその成り立ちにまでアクセスできて世界中に開かれている(ものもある)プログラミングの世界との違いが表れてもいるのかなあ・・? みたいなことも思ったりしました。

とりとめがなくなってきたので唐突にまとめますが、充実度の高い会を大きなトラブルもなく実現されている運営の皆さん、そして初参加の僕と(おもに懇親会で)おおらかに語らってくれた参加者の皆さん、おつかれさまでした&ありがとうございました。