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 いろんな作業を混ぜこぜにして一日。虫と草がいきなり元気になってきて。生命・・・。最近、音楽をぜんぜん聴かない。前から、ハルキ先生の新作を読むときなどは、すべての用を終わらせて、あと寝るだけですみたいな状況で少ーしずつ少ーしずつ読むようにしていたものだったが(とくに小説)、つまりそれは、前にもここに書いたけどゴハンを食べる感覚に近い。摂取するというか、まあ、食べる感じだ(それ言った)。
 音楽を聴くのもある面ではそれに近くて、おいしいものをガンガン食べてくように聴く、ということがあった。それが、若いとか体力があるとかいうことと、直結するわけではないけどちょっとはそうとも言える。もう、そういう体力はない。時間がかたまりになって、忘れたように過ぎている。過ぎている間の記憶はなくて、過ぎる前と過ぎたあとが前書きと後書きを1枚ずつ渡されたようにあって本論が抜けてる。
 いつもお腹いっぱいのような、いつも「いや、今とりあえずいい(いらない)」という感じ。だから音楽を聴かない。すでに聴いてる、間に合ってる、という考え方もある。前は安全な場所から冒険を求めた。それがきつかった。今は冒険しかあれがない。選択肢が。透明な板をビルとビルのあいだに渡して、その上に立っている。ここは地上か空なのか。地に足がどうとかいうことでなく、ついてはいるのだが、ただ不思議な状態、ということだ。多田由美さんの日記に出てくるようなロックが僕も好きだ。抗いがたい力がある。サニーデイのファーストと4枚目も好きだ。抗いがたい力がある。結局ロックとフォークだった。フランス革命の書籍化作業が本格化。大谷さんはもちろんのこと、岸野さんはパリへ、岡田利規さんはワールドツアー、志人さんはもうすぐ新作、西島さんも杉田さんもみなご活躍中で、このタイミングは逃せない。仏革レポートサイトもこれに併せて整理しなければ(前向き)。