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環境問題のウソ (ちくまプリマー新書) 唐突ですけど、今週金曜23日の夜8時から、生物学者で早稲田の教授でもある池田清彦先生が、日テレの太田光の総理大臣がなんちゃらという番組に出て環境問題のウソ、的な話をされるようですよ。池田先生はこれまでテレビはずっと「めんどくさいから」断ってこられたそうですが、今回は近しい方々の進言とタイミングがたまたま合ったとのことで出られるのだと。僕はこういう時間帯のテレビは情動操作感じすぎてふだんめったに見ないですが、これは見ると思います。まあ、録画して、やなところは飛ばして、みたいな感じかな・・・。
 内容的には、まあ、地球が温暖化、温暖化とかっていうけど、それは本当に人為的なものなのか、そうだとして、現在の対策は妥当なものなのか、CO2削減とかって言うけどそれは本当に現実に適った目標と対策であるのか等々、おそらく自覚的に環境問題に取り組んでいる、と思っている人の一部には反感買うネタじゃないかと容易に想像できるけど、この主張はがんばっている人をバカにしたり、あるいは池田さん自身を誇示するためのものではなくて、「もっと、もっと考えよう」という、発想の選択肢を広げより柔軟かつ有効なかたちで活動を進める大きな布石にもなるもの、というかある意味これしかないというか、実はこのことは養老孟司著『バカの壁』にも出てくる話なので(京都議定書関連のタームで、「地球温暖化って仮説だから実証されたように言うのは良くない」と言ったら「科学者の8割が支持してる」と反論されたという冗談のような話で、もちろん、科学は多数決ではない。ちなみに池田先生の『環境問題のウソ』と重ねて『バカの壁』からこのエピソードを抽出したのは僕ではなくて西條剛央さん)、興味のある方は見たら良いと思うよ。
 ちなみに池田先生は、前にも宣伝しましたが、来月初旬に出る、僕のテキストがちょこっとだけ載る本の共同編集をされてます。で、その本『現代思想のレボリューション』の帯はなんと池田先生の盟友であり前述の、養老先生が書かれるそう。えええ。