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 ここ2日はまるでジェット・コースター。その前だって自分では十分ジェット・コースターだと思っていたけど、今に比べたらそうでもない。
 とても悲しいことがあって、そのことを昨夜の日記に書いたのだけど、今朝消しました。どうして消したのかその時にはよくわかっていなかったけど、今考えるとそれは、知らない人に聞かせたいわけではなかったから、ということなのかとも思う。僕はそれについていつまでも書くことができる。自分でもそれを望んでいるし、たくさんの人に読んで欲しいとも思う。でもそれは今のところ、不特定の人々に向けられたものではないのだ、きっと。僕はそれについて何度も書いている。そして自分でそれを読んで癒されている。少しの間現実を忘れて、何十回も読んでその少しの間を継いでいる。



 しぬまえにおじいさんのいったこと / 谷川俊太郎



 わたしは かじりかけのりんごをのこして
 しんでいく
 いいのこすことは なにもない
 よいことは つづくだろうし
 わるいことは なくならぬだろうから
 わたしには くちずさむうたがあったから
 さびかかった かなづちもあったから
 いうことなしだ


 わたしの いちばんすきなひとに
 つたえておくれ
 わたしは むかしあなたをすきになって
 いまも すきだと


 あのよで つむことのできる
 いちばんきれいな はなを
 あなたに ささげると