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 ”Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me” (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)

 偉ぶるのでもひけらかすのでもなく、こんなに良い曲がどうしてあんまり話題にならないのだろう?と思える曲を中心に選びました。洋楽2曲邦楽3曲。The Big Express
■ This World Over / XTC ・・・XTCは、傑作アルバム『Orenges & Lemons』からのシングル「Mayor of simplton」をささのみちるさんがスペース・シャワーTVで紹介したことをきっかけに、僕が洋楽(歌詞が英語の音楽)として好きになった初めての音楽家です。当曲は不遇の良作『The Big Express』に収録されていて、この一曲前は「SEAGULLS SCREAMING KISS HER, KISS HER」っていいます。El Scorcho
■ You Gave Your Love to Me Softly / WEEZER ・・・ウィーザーXTC以来の震撼をもたらしてくれたバンドで、入口は「やっぱし」のスパイク・ジョーンズによる「バディ・ホリー」ヴィデオ・クリップでしたが、それでも今までで一番「奥」まで届いた彼らの楽曲は第一回サマーソニックで激唱したこの曲で、おそらくその感動を演出したのは、当時彼らの超ファンを自認していた僕が、シングルのカップリングであったこの”ファンの間では1,2を争う人気の曲”を知らなかったということだと思います。
■ 春のまま / 詩人の血 ・・・かつてテレビ東京の微妙な時間帯に放送されていた『eZ a Go!Go!』という音楽番組があって(それこそ12年前)、司会はまだデビュー前(目前)のYUKIだったりこの詩人の血のvo.辻睦詞さんだったりしたのですが、そこで流れ始めた当曲のイントロ(アコギのカッティング)を聴くやいなや「これはマジとんでもない・・・」と判断、重い腰を上げ空テープを探し2コーラス目から録音したものを何度も何度も何度も聴きました。ウルトラ名曲。オートマチック・ラブラブマシーン
■ オートマチック・ラブラブマシーン / 徳永憲 ・・・たまたま目にした砂嵐まみれのTVKでぼんやり映ったこの曲に、「ななな、なんだこれ。トッド・ラングレンみたいじゃん!」とひと目惚れしたまでは良かったものの、「ラブラブマシーーン」とか「ラブラブさせよおーー」という歌詞以外には人名もタイトルも何ひとつわからないその音源が、どうしてまだネット検索もないマイ時代に我手に落掌されたのか、僕には未だにわかりません。それこそ音楽女神(ミューズ)の業なのか。もし徳永さんがタイトルにそのまんま「ラブラブマシーン」と入れていなければ、僕は一生この名曲に辿り着かなかったかもしれないのです。
■ オバンチュール / 井上睦都実(最右上ジャケット) ・・・元ユニコーン・阿部さんと深夜のヴィデオ・ジャムなどもやっていたソニー・オーディション出身の歌手・井上睦都実さんは、元ピチカート・小西さんによる『東京タワー』なんかでバブル最後期のイルミネーションをトレンディかつさわやかに演出してくれてもいたものでしたが、(たしか同時期の同オーディションでサラリーマン金太郎の高橋某さんもデビューしてた。)その後アーティスト志向を増したのか、スノッブ・アイドル路線から外れて『Green Fingers』という超ナイスなミニ・アルバムを作られました。そこに収録されているこの曲はクリップも素晴らしくって、スペースシャワーで観たときはその余りに朴訥なハイ・センスさに泣きました。泣きましたよ。
 ちなみにそんな井上さんの公式サイトはこちら。→http://inouemutsumi.net/
(以下たまたま次点)Chocolate Milk
□ Bennie and the Jets / Elton John
□ jealousy / Charles & Eddie(右ジャケ)
□ Whoever / Lewis Taylorどこへも帰らない
□ Lie Lie Lie / Bonnie Pink
□ 底なし/ The ピーズ(右ジャケ)