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答えは初めから決まっている

自宅作業。毎週水曜はリモート。今日もそこそこ問い合わせは多かった。とはいえ少し前に体調を崩していた同僚もすぐに復帰したので、大きな問題はない。綺麗に分担しながら、コレという失敗もなく最後まで進んだ。

カスタマーサポート以外に、サービスサイトを中心とする編集の作業もそこそこあって、このところあまりそれが進まなかったから、今日はエイヤという感じでちらっと残業して(自宅だが)キリの良いところまで終わらせた。

編集作業をしているときに思うのは、「答えは初めから決まってる」ということ。仕上がりの文章はぼくが作るのでも、決めるのでもなく、最初から決まってる。遺跡を掘り起こすような感じで、それはすでにカタチを持って地中に埋まっていて、ぼくの仕事はそれをただ綺麗に、正確に掘り起こすこと。作るのではない。余分な土やゴミを、可能なかぎり取り払うこと。そして見えなかったそれを目に見えるようにすること。

それはすでに存在していて、どこかに隠れている。だから、まずは見つけなければいけない。見つけた後に、正しいかたちを取り出すのが仕事。感覚が冴えてないと、集中してないと、それを見つけることはできない。とは言っても、ここで言う「冴え」とか「集中」というのはたぶん一般的にイメージされるそれとはちょっと違って、もっとぼんやりした感じ。大事なそれは、無菌室みたいなところには無くて、ノイズだらけの場所にだらしなく漂っている。だからぼくもただだらしなく、ぼんやりと、でも執拗に、目の端からそれを逃さないように、今いるこの空間から絶対逃がさないように、「念力で」それとの正しい距離を測っていく。

今日の音楽。

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村上春樹アフターダークを日本語で読みながら(Kindleまたはハードカバーで)、耳ではその韓国語版または英語版の朗読を聞く、という勉強法を数日前からスタートしている。なかなか面白い。