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新宿で時間が空いたのでいくつか大きめの書店を回った。ジュンク堂さんにはこのところ幾度かお邪魔して、今日は休日でさらにカオスだろうと思ったので遠慮して紀伊国屋書店さんのタカシマヤの方と、新宿通りの本店に行ったりした。本店には紀伊國屋ホールがあって、以前菊地さんと大谷さんのイベントを見に行ったことがある。音楽書の階で今後の作業の資料になるものをすこし買い、階段で6階を通り過ぎようとしたときに、ああ、「じんぶんや」という活動をウェブでよく見るな、と思って中に入ったら凄かった。紀伊国屋さんは凄い、とあらためて、というかこのレベルにおいては初めて思った。疲れていたからかもしれない。ともあれ「みすず書房」のフェアをやっていてひっくりかえった。背の高い、大きな棚をいくつもならべて相当な数のみすず書房の本が、在庫僅少本を含めて一堂に会していた。これは凄いフェアですね!と店員さんに言おうと思ったが皆さん非常に急がしそうに立ち振る舞われていたので遠慮した。その後、ユリイカのバックナンバーが一堂に会している棚にも遭遇したので「まずい」と思いながらしっかりその背表紙群に魅入ってしまった。まずい、というのはつまり「お金、なくなる」ということだ。
とにかくみすず書房フェアにはおどろいた。企画と実現をされた方々に感謝を伝えたい。