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BUFFALOのDVDドライブで一部のCDだけ読み込めない問題が発生してから解消するまで

もう去年の5月ぐらいのことだけど、その時にどれだけググっても解決策が見つからず、何日も不安を感じながら半ば賭けのようなトライをしてようやく解決した、ということがあったので、同じような目にあっている人のために記録として書いておく。

きっかけは去年の4月に韓国語の勉強を始めたことで、会社近くの韓国語教室にいきなり通い始めたのだけど、そこで教材セットの1つとして支給されたCD-Rが自分の外付けDVDドライブで読み込めず、Macに取り込めなかった。

それで、最初はDVDドライブの問題かなと思って手元にあった別の音楽CDなどを試してみたらそれはちゃんと読み込めて、ということはそのCD-Rに不備があるというか、何か書き出したときの設定に問題があったのだろう、と思って先生にそのように伝えたのだけど、詳しく聞いてみると普通にWindowsの標準的なソフトで書き出しているようで、すぐにわかるような問題というのは感じられなかった。

実際、そのCD-RもMacには取り込めないというだけで、普通のCDプレーヤー*1などに入れるとちゃんと再生されて、なおかつ、たまたまこれも韓国語学習系の以下の雑誌を買ったところ、

韓国語学習ジャーナルhana Vol. 31

韓国語学習ジャーナルhana Vol. 31

  • 発売日: 2019/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

これに付属していたCDでも同様の現象が再現したというか、CDプレーヤーなら聴けるけどそのDVDドライブでは読み込めない、という状態だった。

ということは、これはCD側ではなく今回の現象に唯一共通するファクターであるところのぼくの環境(Macまたは外付けDVDドライブ)に問題がありそう、というところまではそこでわかったのだけど、しかしこれがまた困難な道のりの始まりで。

たとえば、ここまでの現象をもとにあちこちググって行き着いた典型的な情報としては以下があって。
books.mdn.co.jp

ディテールの違いはいくらかあるにせよ、出てくるのは大体そこにあるような、ディスクユーティリティからイメージを作成してそれをあらためて読み込め、みたいな感じ。
しかし、実際にはそこにあるようには全然進んでくれなくて、また他にはいくらググっても別の方法を示した記事なども見つからず、一旦諦め。

それで結局、一応音は聴けるCDプレーヤーからAUX端子でICレコーダーにまるっと録音し、これでできたmp3をMacAudacityでちまちま1トラックごと刻んでいく・・という「不毛」を表現する絵を描けと言われたらこれを描けばいいというぐらい不毛感に満ちた作業をしたものの、これを今後も同CDをデータ化するたびにやるのだけは避けないと。とは思っていた。

で、その後にどういうきっかけだったか、ふと「これって・・DVDドライブが部分的に壊れているか、あるいは元々その機能としてCD-Rなどの一部のCDを読み込めないのでは?」と思ってBUFFALOのサポートに電話。

以下、記憶にもとづく再現ですが。
まず電話サポートさんにそのドライブの型番等の情報を共有した上で、「これ、音楽CDは読めるんですが、CD-Rとか雑誌付録のCDとかが読み込めない現象が発生してるんですが、そういうことってありえますかね?」と聞いたら、「あー、ありえますね」とあっさり回答が来て、「それって、新しいDVDドライブに買い替えたら解消するたぐいの問題でしょうか。それとも、これはBUFFALOさん特有の問題で、新しい型番にしても駄目な可能性ありますかね?」と聞いたら「その型番で読み込めない場合、BUFFALO製品だとどれを買っても駄目な可能性ありますね」と、正直に答えてくれた。

これ、当たり前といえば当たり前のことかもしれないけど、隠さずに「弊社の製品を新しく買っても解決しないよ」と教えてくれているわけで、非常にありがたかった。
ついでに、これも記憶なので本当にそう言ったか若干定かではないんだけど、「ということは、他社のDVDドライブなら行ける可能性ありますかね」と聞いたら「行ける可能性ありますね」と答えてくれた気がする。

ちなみに、今回問題となったドライブはこちら。

ただ、この時点では「他社製品なら読み込める」というのはあくまで仮説の話であって、自宅に別のDVDドライブがあればすぐにそれも確かめられたのだけど、そういうのはなかったので、結局「賭け」のような感じで他社製を買わなければ試すことすらできず、かつその場合も、メーカーによっては同じ現象が発生する可能性も普通にあるし、あるいはそもそもDVDドライブの問題ではない可能性も残ってるわけで、わざわざ「試す」目的だけのために無駄金を使ってしまう可能性が高かったので、だいぶ困った。

*ちなみに、会社で適当なドライブを探して試させてもらうという方法もなくはなかったけど、第一にこれは完全に個人の趣味の話だし、第二に万が一そのCDの方に問題があった場合、会社の機器にそれを読み込ませるのは怖いし、さらにはそこまでするほどDVDドライブって高額なわけでもないし・・という逡巡があってそれはしなかった。

ただいずれにしても、そのままじっと我慢しているわけにもいかないので(今後もAudacityで刻み続けるのはイヤだったし)、たまたま別件で家電量販店に行ったときにエイヤで以下を買って試したところ、

これで読み込めた。ちなみにメーカーはロジテック。棚のすぐ脇にはI-O DATAの類似製品も並んでいて、どっちを取ったら読み込めるのか、どっちを取っても読めないのか、あるいは同じメーカーでも機種によって読めたり読めなかったりするのか・・とか、とにかくまったく確証もアテもない状況なので、ほんとに目隠しして選ぶような捨て身の感じ。

ともあれ、少なくとも自分の手元では上記のような感じで問題発生&解消して、かつどこにもこの情報が載っていなくてほんとに大変&困ったので、似た現象に悩んでる人は参考にしてもらえたらと。

*ちなみに、上記の話のポイントは、「とりあえずBUFFALO以外の製品を買え」とか「ロジテックなら確実」とかいうことではなく、まずは問題が発生したらその製品のメーカーのカスタマーサポートに相談してみましょう、ということですね。このサポートさんは本当に良かった。
*この時のサポートの感想は以下から始まるツイートでも少し連投して書いてます。

*1:普通のと言っても、最近はCD聴くためだけのプレーヤーなんてあまり無いかもしれないけど。ウチは一種のこだわりでそういうのを用意してある。とはいえやっぱり、あまり使わないけれど。

献本していたときのこと

scholaのことでふと思い出したことがあったので、忘れないうちにメモ。

以前にscholaを作っていた頃、ようやく地獄のような終盤の進行も終わり、十分な睡眠も取れるようになると、「そろそろ献本先を固めていきますか」という感じになってくる。

献本をする相手は大きく3種類で、これをGoogleスプレッドシートにまとめて、commmonsのメンバーに共有していた。
3種類とは、こんな感じ。

1)直接の関係者
2)プロモーション関連
3)その他

1)は座談会参加者・解説執筆者・レコード会社・収録曲アーティスト・編集チームなど。座談会参加者とは、坂本さんや、その巻ごとのテーマに関わる専門家など。解説を書いてくれるのは、その座談会に出てくれた人の場合もあれば、音楽誌や書籍などで執筆を行う評論家・ライターの方など。ようは「この人たちが制作に関わってくれなかったら、そもそもできなかったよね」といえるような人たちのこと。

2)は「この人たちがいなかったら、お客さんの手には届かないよね」という人たち。書店やCDストア、あるいは広報やメディア的な会社など。といっても、そのすべてにわたるわけではないし、単にというか、版元のcommmonsやavexと恒常的なつながりがあるそういった人たち。このカテゴリの人たちとぼくの接点はほとんどなく、会ったことがない人が大半だった気もする。

3)は逆にというか、ぼくが主導して提案・検討・判断して送る人たち。ぼくが提案しなければ、ゼロとも言える。製作に際してすごくお世話になったけど、ぼくが個人的に協力を依頼したからcommmonsからは送ってない人とか、あるいはぼくがすごく参考にした本の著者とか、あるいは直接の関わりはないけどそのテーマに関してすごく熱心に活動している人とか。
送り先は、人づてに聞いたり、自分でコンタクトを取ったり。これは完全に個人的なプロジェクトとしてやるので、自宅で自分で梱包して送る。このときのプチプチ付きの封筒(CDブックを入れるのでその方がいい)とか、先払いの宅配伝票とかはありがたいことに、commmonsから十分な数だけ事前に提供してもらっていた。

面識がない人に送るとき、いつもちょっと気を遣ったのは、「これ、プロモーション用と思われたくないな〜・・」ということだった。普通、見知らぬ人からその後に発売される新商品を無料で送ってもらったら、「これって宣伝してほしいのかな?」と思うのが自然だろう。でも、こちらはべつにそういう意図ではなく、なんというか、単に感謝の気持とか、あるいは「これが起点になって何かしら思いがけない化学反応が起きてほしいな〜」みたいなことを思ってるだけなので、その曖昧でわかりづらい意図をどう伝えたらいいのか、悩むことが少なくなかった。

結果的には、理由はどうあれそういったものを贈られるというのは肯定的に受けとめてもらえるもので、かつ何しろ坂本さんの渾身のプロジェクトでもあるので、「いりません」と言われることは一度もなかったけど、とはいえその「宣伝してほしいわけじゃなくて単にもらってほしい、読んでみてほしい」という感じ、なかなか伝えるのは難しい。
結局は、そのまんまメールとかで「宣伝とかはべつにしなくていいんで」と書いたこともあった気がするが、それでよかったのかどうか。それはそれで、ウラがあるように思われるのでは、とか裏読みの無限ループが発生してしまいそうだが。

とくに結論はなく、「あれ難しかったなー」と思い出したので書いておいた。

今週読んだ本・読んでる本

まずは火曜日に読んだもの。

その数日前から読み始めて、非常に読みやすく、内容も面白かったので一気に終わった。カタイ話題のはずだけど、そして文体もべつにポップとかではないんだけど、必要なことが端的に書かれていてとても良かった。

Twitterで書いた感想は以下。

その前に読んでいたのが以下。

韓国語をいかに学ぶか (平凡社新書)

韓国語をいかに学ぶか (平凡社新書)

言語学のような話も含むのでそれなりに体力は使ったが、これも非常に力が入った、作者の「心」が伝わってくる本でとても良かった。何度も読み返したい。

その後、あらためて読み始めたのはこちら。

以前にざっと全体を見ていたものの、その後に優先的に読みたいものがいくつか続いたので、先にそちらを読んでからあらためて戻ってきたところ。正直、読めば読むほど安倍首相や加藤厚労省など政府関係者の馬鹿っぷり、そして狡猾さ(それも含めて馬鹿なのだが)を感じざるを得ず、つらく、悔しい気持ちが募る。けっして楽しく読めるものではない。こんな思いをするぐらいなら、もっと自分自身が馬鹿になれるような、どうでもいいことだけをやったり考えたりしていたい、とも思えてくる。

しかし、自分が馬鹿になってしまえばそれは余計に彼らの思うつぼだろう。より良い社会を作るためには自分が賢くなるしかなく、そのための薬のようなものだと思って耐えて読まなければいけない。世の中には様々なつらい事例があり、しかし一方ではその対処法も(十分ではないかもしれないにせよ)ある。より多くのことを知る必要がある。結局のところ、知らない人が知る人に奪われていくのだ。身を守るために、奪う人よりも多くのことを知る必要がある。

「読んでいて楽しいものではない」とは書いたが、文章は読みやすく、本の作りも素敵だ。モノとしても良いものになっている。扱っている内容があまりにも腐っているから、その点に拒否感は生じるものの、その扱い方、語り口は心地よい。

昨日買った本・いま読んでいる本

昨日買った本

散歩がてら、街まで出て本を買ってきた。ほとんどストレス解消のように・・

人間使い捨て国家 (角川新書)

人間使い捨て国家 (角川新書)

反日韓国という幻想 誤解だらけの日韓関係

反日韓国という幻想 誤解だらけの日韓関係

韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

無敗の男 中村喜四郎 全告白

無敗の男 中村喜四郎 全告白

すべてJR千葉駅のくまざわ書店にて。この店、棚の組み方が日に日に面白くなっている。以前からそうだったかもしれないが(そんな気もする)この日は最近の森友・佐川氏関連で新聞の切り抜きごとそれ関連の棚を組んでいて、一方では嫌韓的な本も普通にあったりして、逡巡しながらもとりあえずトンガッてる感じがいいなと思う。
カードで支払うとポイントカードが使えないのが不満だが、考えてみたら最近ポイントカードをそもそも使わない方針にしたので、とくに問題ないか。

韓国関連の2冊は以前からほしいと思っていたんだけどなかなか買う機会がなかったもの。そのうち伊東さんの新書はKindleで買おうと思っていたんだけど、紙本と発売日の時間差があったので(Kindleが後から出る)とりあえず紙で買っておいた。Kindle(というか電子書籍)もそれはそれで便利なところはあるんだけど、やっぱりどう考えても情報の吸収のしやすさとしては紙の方が効率いいよな、と最近は思ってる。結局電子本って、スマホであれタブレットであれPCであれ、1個の画面を通してしか情報が目に入ってこない。一方の紙本ではそれがもっと多彩・多様になる。1個の画面ではなく、立体になったり自由に動かしたり。ただしこれ、電子本をある程度読んでみないとわからないことだったな、とも思う。

『無敗の男』はいかにも文春みたいな大手ならではの企画、という感じ。いずれにしても、ある程度は期待を満たしてくれそうな雰囲気だったので買ってみたけど、とくにはオビの文句が良かった。というか、オビを見なかったら買わなかった。そういう意味では、オビって版元的にもやめるにやめられないのかな・・とも思う。(読むには邪魔なので外したが)

いま読んでいる本

前回の記事で紹介した以下をざくざく読んでいる。

韓国語をいかに学ぶか (平凡社新書)

韓国語をいかに学ぶか (平凡社新書)

全部で350Pぐらいだが、いま270Pぐらい。まだ5日も読んでないので、自分にしてはかなり早い。このところはけっこう出社していたのだが、その通勤時に電車で読んでいたからかも。

家族から、「なんでそんなに韓国語をやっているのかわからない」と言われて、たしかにな、と思った。自分でもわからない。単に面白いから、とも言えるけど、それも実際とは少しズレているような気がする。「いずれ役に立ちそうだから」とも言えるが、じゃあ役に立たないことがわかったらやめるのか、といえばそんなこともない気がする。それがただそこにあるからやっている、というか。目の前には何台もの車が並んでいる。ぼくはその中のどれに乗ってもいい。そしてぼくはその中の一番速そうな、そして乗っていてワクワクしそうだなと思うものを選んで乗っている感じ。

人によっては、「なんでそれなんだ」と思うかもしれない。もっとカッコイイ車とか、燃費がいいのとか、みんなが羨むような車もあるじゃないかと言われるかもしれないが、周りがどう思うかではなく、自分が一番乗っていて楽しそうなのを選んでいる。

かといって、刹那的に今この瞬間さえ楽しければいい、ということでもなく、先にある何かを期待してもいる。それはたぶん、韓国語を母語として話す人たちと頭の中のイメージを交換し合うこと、共有すること。おそらくはそれをぼんやりと目指している。それは「目的」とか「夢」とかのようにはっきり言語化できるものではなくて、何となくそんなふうになったらいいな・・と空気のように感じているもの。
ぼくが今、そのようなことをできる相手は日本語を話せる人たちだけだ。それって、ものすごくもったいないと思える。人生の損失だ。少なくともぼくはそれだけで人生を終えたくない、と思う。

それなら英語だっていいじゃないか、とも言われるかもしれないが、英語にはこのような興味を持てない。なぜだろう。英語にはすでにある程度慣れ親しんでいて、その向こうにあるものを多少なり想像できるからかもしれない。もちろん使いこなしているわけでも、実際に英語で書かれたり話されたりしたことの大半をキャッチできているわけでもないが、それでも韓国語によるそれに比べたら、想像できる部分が多いというか。今までに触れたことがない、その向こうに何があるのか見当もつかないものに触れたい、と多分思っている。

今日買った本

記録用。以下を買いました。

どちらも以前から興味あったのだけど、どちらともKindle版がなかったので現物(紙版)にて。

後者は新書と書いてあるけど分厚い(笑)京極夏彦さんのような・・

最近は韓国語学習の自走スピードが上がってきてる感じ。自分で自分に問題を出し始めている。「これは?」「これ。」「じゃあこれは?」「んー・・これ。」「じゃあこれは?」以下略、という感じ。

去年の今頃(4月ぐらい?)にいきなり始めたことだけど、あと3年ぐらいで何かしらモノになってほしい。モノというのが何かはわからないけど。仕事とか資格みたいなものに直接つなげたいわけではないけど、このままやったら必然的にそういうのは獲得されそう、とも思ってる。

勉強法も少し変わってる気がする。体系化されつつあるような気もするので、その辺はまたタイミングが合ったら書くかも。