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Theピーズの新春ライブ at 千葉LOOKに行ってきた

2017/1/8(日)に千葉LOOKで行われたピーズのライブに行ってきた。

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「2017新春シリーズ」千葉LOOK | Theピーズ

ピーズは中2か中3ぐらいから聴いている。
まだ開局したばかりのbayfm(千葉のFM放送局)から流れてきた「そばにいたい」を聴いてハマったのだった。

その頃の習慣で、面白そうなラジオ番組があったらすぐカセットテープに録音する、というのがあって、そのときもちょうど録音していたから、それはもう何度もその番組を聴き返した。それは注目の新人を流し続ける、みたいな番組で……ってこの話、前にも書いたなと思ったらココで書いていた。

note103.hatenablog.com

じゃ、それはもういいとして(書き直しもしない……)、でもそんな好きでもライブは行ったことがなかった。
時々千葉LOOKという、歩いて行ける距離にあるそのライブハウスに来ているのはおぼろげに知っていたのだけど、自分には関係ない、となぜかなんとなくそう思っていたのだった。

それが去年の後半だったか、ピーズがTwitterアカウントで活動情報をマメに更新しているのを見つけて、
twitter.com

そのままチェックするともなくチェックしていたら、年明けに千葉LOOKでやるというのを見て、ああ、なんかこんな好きなバンドなのに一回も見たことなかったんだっけ……死ぬ前に一度は見ておかないと後悔するかもなあ、と謎の切迫感に襲われそのまま抽選予約に申し込み、当たったので行ってきた。

当日は冷たい雨、それもけっこう激しいやつが夕方ぐらいから降っていて、前日までのそれなりに穏やかだった気候から一転厳しくなったのもあって、家を出る前には「うわあ〜……今日行くの大変だなあ……ちょうどやってる仕事もキリ悪いしどうするかな……」とかウダウダ思ってみていたが、ライブを見に行く前というのは大体いつもそんな調子なのであって、「日常」から「そうではない世界」へ移行する際のちょっとした抵抗をグイと乗り越えなければいけない。

開場15分前ぐらいに会場に着いてまず驚いたのは、女性のお客さんがめっちゃ多いことだった。
ぼくはてっきりピーズって男の客ばっかりかと思っていたが、むしろ女性のほうが多かったのではないか。

いや考えてみたら、ピーズがデビューした80年代後半から90年代にかけてのバンドブームの頃っていうのはまさに女性のファンがそれを牽引というか、支えていたのかもしれず、その彼女たちが自分の好きな音楽を聴き続けてきたのだとしたら、とくに不思議なことではないのかもしれないが、事前に思い描いていた「ピーズのライブ、自分なんか行ったら強そうな人たちにすぐペシャンコにされるんじゃないか……」みたいなイメージとはかけ離れていてよかった。

しかもそれから整理番号が呼ばれるまでの15分ぐらいの間、徐々に集まってくるお客さんの多くは顔見知りというか、友人同士で来ている人もいれば、「いつも来てるから知ってる」みたいな人同士も少なくないようで、顔を見つけては「ああ」とか言ってやわらかく手を振って挨拶をするような人がけっこういた。

そういうコミュニティが、なんかある感じだった。千葉LOOKでのピーズのライブの常連なのかもしれないし、ピーズのライブ全般のファンなのかもしれない。

入場してビールを買って、しばらくしてから先にトイレに行っておこう、と思ったらその途中でいきなりハルさんに遭遇して、二言三言、声を交わしてしまった。まさかこんな近くで会うとはまったく想像してなくて、今「声を交わした」と書いたが、実際には緊張してほとんど声も出なかった。でも最初は、え、本当にハルさんなのか、と目の前にその人がいること自体がなかなか信じられなかったのだ。

初めて間近で見るハルさんは、今まで勝手にイメージしていたよりずっと体が大きく見えた。

まだツアーの途中だからセットリストなどは言わないほうがよいのだろうけど、ライブはとっても良かった。
大好きな曲も多くやっていたし、知らない曲(たぶん持ってないCDに入ってる)もいくつかあったが、どれも楽しく体を揺すったり飛び跳ねたりした。

そうだった、ぼくだって昔は(20代ぐらい)ライブでずっと飛び跳ねていたものだが、もう10年以上はライブ自体行ってなかったので、体力大丈夫か? と少し心配していたのだが、アップテンポとミドルテンポの曲がとりまぜて構成されていたせいか、最後までずっと飛び跳ねられていた。

あと大声で歓声を上げる、というのも昔はよくやっていたけど、もうしばらくやってないから出ないんじゃないか、声、という不安を持っていたけど、けっこう出るじゃん、声、という感じだった。

途中で数曲のアコースティック・セットがあり、ハルさんが一人でアコギで歌うのだが、それもよかった。
ハルさんは一人ピーズというので各地を弾き語りで回ったりもしているみたいなのだけど(物販で買ったDVDにその模様が収録されていてさっきまで見ていた)、それもむちゃくちゃいい。
もし近くで見れる機会があるなら行ってみたい。(今後またあるのかはわからないが)

千葉LOOKは小さい会場なのだけど、というか小さいがゆえに客と演奏者の一体感がハンパなかった。音がハコ全体に充溢し、アビさんがギターソロを弾きながら会場に背中からダイブして、神輿のように客に持ち上げられたまま運ばれていくのだけど(その間もずっとギターを弾いてる)、天井が低いからアビさんが客と天井に挟まれながらワッセワッセと移動していく。

もしかしたら、ニューヨーク・パンクの現場とかってこんな場所だったのではないか、とか勝手に想像する。
皆でその場所を作ってる。皆がこれを楽しんでいる。

アップテンポの曲になると、それまで後ろの方にいた人たちがウワーッて感じでいきなり突撃してきて、これはこれでまた祭り状態というか、まあいわゆるモッシュっぽい感じになって、四方八方からボコボコにどつかれるのだけど、でもそれもそんなに暴力的っていうのでもなくて、年齢層が比較的高いからか、「節度のあるモッシュ」みたいになってただ楽しいだけだった。

(時々、後ろからゴン!ってどつかれたショックでメガネがずれる、というのが何度かあって、「これメガネ落ちたら即割れるな……」という恐怖は味わったが)

ハルさんのボーカル、ベースを生で初めて見て、衝撃的にカッコよかった。むっちゃすごいエネルギーだった。そしてCDで何度もくり返し聴いて、それでも聴き足りないぐらい好きだったアビさんのギターのフレーズがやっぱり好きだった。

思ったのはシンちゃんの存在の大きさで、シンちゃんのドラムがなければやっぱりこのピーズの音は出ないのだ、と思った。どの曲をどんなふうに鳴らすとしても、シンちゃんがいれば大丈夫という感じがすごくする。不安がない。

ぼくはハルさんもアビさんも天才だと思っているが、その才能はシンちゃんのドラムがあるから最大限に開花し、ぼくらに届くのだと感じた。

ライブが終わったときには汗だくで、開場前に外で整理番号を呼ばれているとき、冷たく激しい夜の雨に打たれながらTシャツ1枚に首にタオル巻いてるだけ、みたいな準備万端だけど準備早すぎだろ、さすがに寒いだろ、みたいに思った人が何人かいたのだけど、その頃にはその人たちの方が正しかったのだと、漫然とパーカーを着ながら見始めて、途中で脱いだものの時すでに遅しで汗を噴き出しながらそう思った。

ドリンクチケットをライブ後に交換するお客がけっこう多くて(良い方法だと思った。次からそうする)、演奏が終わってからもなかなか熱気は収まらなかった。
空調があたる場所で体を冷ましながら人が減るのを待って、ようやく少し空いた物販コーナーでTシャツ(アビさんが着ていたもの)とタオルとDVDを買った。

DVDはこれ。
www.thepees.com

6月9日の武道館も行く予定。
thepees30th.com

元々は「死ぬ前に一度は見ておかないと……」という、最後の1回ぐらいのつもりで行ったのだったけど、今は「死ぬまでにあと何回見れるだろう」という、今後も当然見る感じになっている。