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commmons: schola 第16巻「日本の歌謡曲・ポップス」本日発売です

schola

本日2016/12/21(水)、コモンズ・スコラの第16巻「日本の歌謡曲・ポップス」が発売されました。

【vol.16】 Japanese Pop Music| commmons: schola(コモンズスコラ)-坂本龍一監修による音楽の百科事典- | commmons

commmons: schola vol.16 Ryuichi Sakamoto Selections: Japanese Pop Music

commmons: schola vol.16 Ryuichi Sakamoto Selections: Japanese Pop Music

いやあ、長かった……っていつも言っている気がしますが。

今回はメインの編集や許諾等の作業は今年、2016年に多くをやりましたが、その土台になる作業は去年から進んでいて、さらにその準備的な作業は2014年から始まっていたのだよなあ、と思い、いま過去のやり取りを見直してみたら、最初にけっこう具体的な、このテーマに関する話し合いを始めていたのはなんと2012年でした……どんだけ……。

もちろん、というかブックレット等の内容にはその2012年から話し合ってきたことも様々なかたちで反映しています。

今回のメンバーは、坂本龍一さんとレギュラーの小沼純一さんの他、音楽プロデューサーの牧村憲一さん、音楽評論家の北中正和さん、それから座談会のゲストとして奥中康人さんにもご参加頂きました。

北中さんは第8巻に続いて二度目のご登場ですね。

commmons: schola vol.8 Eiichi Ohtaki Selections:The Road to Rock

commmons: schola vol.8 Eiichi Ohtaki Selections:The Road to Rock

奥中さんは現在、静岡文化芸術大学の教授でいらっしゃいますが、今回のテーマに深く関わる分野を研究されていて、

面白いお話をたくさん聞かせて頂きました。

その他、今回の見どころ・聞きどころとしては……なんでしょうね、まあおそらく本日以降、ようやく本作を手にできたという方が大半だと思うので、ネタバレ的なことは避けながら書きますが、とにもかくにも業界の錚々たる方々が協力してくださってようやく実現した、というのは大きな特長かなと思います。

もちろんこれまでの巻にしても、各レコード会社をはじめ本当に多くの方のご協力があってようやく作れたものなのですが、ユーミン美空ひばりさん、シュガー・ベイブといった通常であればこうしたコンピでは見かけないような方々の曲が、会社間の垣根を超えて1枚の中に収まっている、というのはこのプロジェクトならではかな、と思います。

あとはやっぱり、scholaでしかありえない選曲の妙というか、誰もが知るような曲もあれば、「え、これなの」みたいな意外な曲もあるかと思われ、これについてはじつは最終的な22曲に固まる前の、準決勝的なリストのほうがより今回の選曲のユニークさを示しているように思えてならなかったので、初の試みではありますが、そういう結果的に次点になった曲群も、ブックレットではまとめて掲載しています。

さらに言うと、「誰がその曲を推薦したのか」ということも読者としては知りたいところだろうと思って(というか自分ならそう思うと思って)、その辺も頑張って明記していますので、お買いになった方はぜひそのあたりも楽しんで頂けたらと思います。

あとは何でしょうね……ああ、解説ですね。上に記した方々のほか、今回はscholaへのご参加が初となる東端哲也さん、高岡洋詞さん、松永良平さんに充実した原稿を書いて頂きました。
毎回、初めてお仕事をする執筆家とのやり取りは緊張が絶えないですが、皆さん期待を超える文章を届けてくださって、読んで「ああ、頼んでよかった」と安堵するパターンをだいたい22本(曲)分くり返しました。

あとはそうだ、「歌詞」も普段はあまりないコンテンツで、というのもscholaの場合はインストものがけっこう多いので、歌詞は時折例外的に入れる、というぐらいなのですが、今回はテーマがテーマなので全曲歌詞掲載でした。
そのためのデザイン・フォーマットも新たに中島デザインさんに作って頂きましたので、ぜひご注目を。

あとは巻頭のところに毎回1ページ分、その巻を象徴するような口絵を入れていまして、たとえば上記の8巻ならプレスリーの肖像写真、14巻(「日本の伝統音楽」)なら網野善彦さんの本で紹介された「逆さ地図(日本地図がひっくり返ったもの)」を載せていたりするのですが、今回も良いものを掲載することができました。
内容については読者に最大限楽しんでもらえるよう、ここでは隠しておきますが。

ということで、毎回思うことですが、今回も作りながら途中で「ああ〜これ本当に終わるんかいなあ、最後まで出来るんやろか〜……」と不安でいっぱいになりつつ、でも「これが最後だと思って頑張ろう」と力を振り絞って*1なんとか最後まで駆け抜けた、という感じでした。

今回はとくに校正さん、デザイナーさん、印刷所の方々など、普段にも増して各所へ迷惑をかけてしまいましたが、その他のここには名前を挙げていない皆さんも含め、多くの方のご協力のおかげで形にできたこと、本当に感謝しています。

ちなみに個人的には、今年の「紅白」の前にこれをリリースできた、というのが嬉しいですね。

上の方で、「誰がその曲を推薦したのか」も楽しんでほしい、みたいなことを書きましたが、最終的には全曲坂本さんが「これを入れるべき」と推したものだけが入っていますので、坂本さんが選んだ22曲の「日本の歌謡曲&ポップス」と、2016年の紅白を並べて聴いて頂くのも面白いのではないか、と勝手に思っています。

【vol.16】 Japanese Pop Music| commmons: schola(コモンズスコラ)-坂本龍一監修による音楽の百科事典- | commmons

*1:実際にはこの巻で終わりなわけではないですが、次があると思わず悔いが残らないように頑張ろう、ということ。