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2016-08-25 Thu: 流動性が低い組織のメリット

  • 最初にその日の作業進捗などを書いて、その後に日替わりのネタを書くというパターン、何かで見たと思ったら「MORI LOG ACADEMY」だった。好きなサイト(ブログ)だった。
  • 森博嗣さんの同企画、どちらかと言うとコレクション欲の低い自分には珍しく、文庫化されてから全部買い揃えた。

MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)

MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)

  • 珍しいのは保管の仕方もそうで、ぼくは普段、本を買ったらほぼ必ずカバーをすぐに外し、本体だけで読む。それが業務に関わる資料だったり、他人から借りたものだったり、あるいはデザインが好きだったりしたらそのカバーを取っておくが、それ以外なら捨ててしまう。
  • 本が不要になっても売る気がないというか、売る手間もコストだと感じるからカバーを取っておくという努力はせず、捨てる。
  • しかし森博嗣さんのそのシリーズは全部カバーも付けたままである。その前に幻冬舎から発売された日記シリーズもそうしている。

  • ついでに言うと、森さんの本は小説と引退宣言後に刊行されたものを除いてけっこう揃えている。*1*2
  • 今日の作業時間は4時間41分。昨日からさらに20分ほど減ってしまった。ようやく思い至ったが、もしかしたら夏バテかもしれない。
  • 作業全体に取り組んでいる時間は午前11時から午後8時までの9時間ジャストぐらいなのだけど、トラッキングしている実作業の総計がそれ、ということ。
  • とはいえ、昨日を上回るのではという程度には充実感もあり、悪くない。
  • とくに午後4時から8時頃までは1種類の作業に集中できた。これは良い兆候。
  • 明日金曜はこの「1種類の作業に没頭する」という点に焦点を絞って継続したいところである。
  • 最近考えていること。Perl入学式を手伝うようになって、エンジニアの知人が増えた。主宰の@papixさんがカジュアルに「一緒にやりませんか」と声をかけてくれたこと、そしてメンバーのみんながふわっと迎えてくれたことによる。感謝している。
  • もともとエンジニア/プログラマーの世界に興味を持っていたから、そういう業界を以前に比べて近いところから見られるようになって嬉しい。そういう情報がより自然に入りやすくなったというか、少なくとも苦手意識は感じなくなりつつあるというか。
  • そのような中でふと思ったのだけど、エンジニアの世界では人材の流動性、とも言えるものが他のサラリーマンに比べて高いように思える。
  • 言い換えると、転職へのハードルが低めというか。
  • そこには多くの良い面があると思われるのだけど、同時に、ぼくが今までやってきたような、ある種職人的な、あるいは属人性の高いものづくりをしている身からすると、ちょっと効率が悪いのでは、と思えるような部分もある。
  • 流動性の高い状況の対極にあるのは、終身雇用だろうか。能力のない社員がいつまでもクビにならず、それどころか自動的に高い役職にのぼっていってしまうのは大変困るが、とはいえ同じチームで長年同じものを作り続ける効率の良さ、というのもやはりあるように思える。
  • わかりやすい例としてはドイツのサッカーチームで、あれは何年も同じ監督やメンバーを中心に研鑽を積んでいるとかいないとか。
  • より身近かつ具体的な例を挙げるなら、流動性が低いことの良さはたとえば「引き継ぎの少なさ」に表れるだろう。
  • チームが何らかの問題に直面したとき、「3年前のあのプロジェクトでもたしか同じことあったよな〜」と誰かが言えば「そういえばそうだ。メールのログ、見てみよう」とか言ってすぐにメンバー間で同じ情報や記憶を呼び出せる。
  • 流動性の高い組織ではそういった効率性が失われるだろう。
  • 流動性が高いからいいとか低いからどうだということではなく、メンバー各人の能力が高いチームなら、同じ編成で動き続けることにより得られるメリットもあるだろうなあ、という話。

*1:最後に買ったのはたしか2010年前後に集英社から立て続けに出た新書シリーズ。「自由をつくる自在に生きる」とか。

*2:新書のカバーには森さんのデザイン性が反映されないので捨てている。