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100年後の人に届けばいい

  • 実直で優秀な作り手が、見知らぬ人からの非難に心折れたり、憤慨して戦ったりして貴重な時間や労力を費やしているのを見ると、もったいないなあと感じる。
  • 嫌なことを言われて心折れたり、憤慨してしまうのは当然のことで、また反射的に戦ってしまうのも仕方ない面があると思うが、それでも「その時間で何を作れたか」「その時間でどれだけ休めたか」「その時間でどれだけ素晴らしい他人の作品を味わえたか」などと思うと、それがもったいないという気持ちにつながっていく。
  • これは遠近法のようなもので、目の前にいる人は大きく見える。宙を舞うビーチボールと空に浮かぶ月とを比べたら、実際には桁違いに月のほうが大きいが、こちらへ向かってくるビーチボールは月よりも大きく見える。
  • 目に見える大きさに惑わされてはいけない。相手の言っていることは本当に重要なのか、見極める必要がある。
  • ものを作る人は作ることで生きていくのだから、なるべく作ることに集中できたらいいだろう。今どれだけ嫌なことを言われても、その言葉じたいは自分の作品を傷つけるものではない。しかし作ることをしなければ、それは将来生まれるはずだった作品を生み出せなくなるという意味で、その作品を傷つけることになるだろう。
  • 今この瞬間を生きる人々に認められなくても、100年後の人には伝わるかもしれない。その人に届けることを第一に考えたい。