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怒りの予約投稿

怒りや憤りを感じたときに、すぐに発散してしまうのではなく、かといって押し殺してストレスを溜めこんでしまうのでもなく、以下のように考えてみるのはどうか。

よし、俺は怒った。たしかに怒った。どちらかと言えば、かなりの憤りを感じている。そして、俺はそれを存分に発散しよう。
しかし、それは今ではない。三日待とう。三日後のこの時間に俺はこの気持ちを存分に発散しよう。

これは怒りたい気持ちをただ我慢するということではない。怒りは正当に、充分に発散されることを約束されている。
しかし経験的に言って、感じた怒りをすぐに発散すると、あまり好ましい事態は到来しない。というか大抵の場合、おぞましい事態こそが到来する。

怒りの発散は望むところだが、その後の乱世や悲劇をとくに望むものではない。

かといって、自分一人で我慢するというのもよくない。これも経験的に言って、溜めこんだ怒りは時に当初の何倍にも増幅し、さらなる悲劇を生み出してしまうからだ。

よく、怒りを感じたら15秒待って、深呼吸してから伝えよう、みたいなハウツーがあって(秒数は本によって異なる)、それも悪くはないけれど、それはそれで、やっぱりちょっとストレスに繋がると思う。

上記の、いわば怒りの「予約投稿」は、我慢ではない。瞬間的に、即興的に発散してしまうことにより、本来言いたかったことを適切に言語化できない、という勿体ない状況を避けるための方法だと言える。

人は感情的になっていると、論理的に物事を伝えることをしづらくなるから、自分が何に怒りを感じ、それをどうしてほしいのか、ということをわかりやすく、かつ効率的に伝えるためにも、時間を置くことは有用だ。

つまり、感じた怒りを過不足なく伝えるために予約投稿を行うのであり、べつに我慢するわけでも、落ちつくためでもなく、「その場ですぐには言わない」ということを選択する。

実際には、まあ、怒りは三日後には(何日後でも何分後でも良いが)収まっているだろうけれど、収めることが目的なわけではない、ということが重要で、そうでなければ怒った自分は納得しないだろう。