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ドラ娘のゆくえ

ドラ娘に関する問題提起、おもしろい。

http://www.kanasansoft.com/weblab/2014/11/doramusume.html

とくに

接待の席に若い女性社員を駆り出すオジサン達と発想が同じじゃないですか?

あたり、共感する。自分もそれに近い違和感を持っていた。なんというか、昭和っぽい。

セクハラはいろいろ難しいが、本件についてもその悪意のなさがやや難しい。歴史的経緯もあるようだし。

http://www.slideshare.net/koyhoge/the-histrory-of-lt-and (P8頃からドラの話。わかりやすいし面白い)

ドラ担当の女子が自ら進んでやっているとしても尚、この違和感は払拭されない。「若い」「女性」であることが、ただそれだけの意味において道具になって見えるから。

「時間が来たので終わりですー」ってほら、かわいい女子に言われると反発する気にもならないですよね? みたいな感じ。そのとき「かわいい女子」は何も考えていなくていい。むしろ自分の意志や意見は求められていない。時間が来たから叩くだけ。LTの内容がよかったのでも悪かったのでもなく、ただにこやかに、容赦なく止めるだけ。

もちろん実際には、ドラ担当の女性は各種技術の知識も経験も豊富で、LTの内容はすべて理解しており、専門的な意見を求められても何でも言えるのかもしれない。でもその場では求められていない「ように見える」のが問題だ。上記引用のとおり、「酒のお酌はかわいい女子にやってもらった方が気分いいよね」的な発想との違いがわかりづらい。

ドラ担当も含めて、参加者全員が過去の文脈を踏まえて楽しくやっているなら何も問題ない。図らずも外側の、それを共有できない人が見てしまって「変な文化だな」と思ってそのように指摘しているだけなのかもしれない。

いずれにせよ、賽は投げられ、今後は「無自覚に」「結果的に」そうなった、とは言えなくなった。また一方で、これは戦いでも叩き合いでもなく、シンプルな「提案」と「検討」と「採択」の問題でもある。運営者はさまざまな意見を参考にしながら(「これは採る・これは採らない・俺はこう思う」等)、最終的には彼ら全体にとって最良の判断を下すだろうし、それを参加者もまた、支持したりしなかったり自ら決めることができる。


その他、箇条書きで。

  • 本件について、LTにセクハラ内容が紛れ込む可能性を排除できないことと同根だと述べているツイートを見たけど、関係ないだろう。LTに問題のある内容が混ざってしまうのは運営システムの問題(不備|ゆるさ|限界)であり、運営者が意図しないものだけど、これは方針の問題であり、事前にいくらでも検討できるのだから。
    • その後に補足のコメントを頂いて、元の発言はチェックシステムの話ではなく、コミュニティが男性中心であることに起因する点において共通する、という意味だったとのこと。それならば論理は通っていると思います。
  • 以前にBrogrammerっていう言葉が出てきたけどそれもちょっと想起する。(参考
  • ぼく自身の違和感は単純に冒頭に書いたとおり「古い」に尽きた。ツイートにも書いたけど、女性像が固定的(ステレオタイプ)すぎないか? と。ドラを叩いて容赦なく切り捨てることが「逆に」面白いという発想だとすれば、その元にあるのは「そんなことしないのが女子」ということになる。これ面白いのか? とは思った。
    • 「逆に」では言い切れていない発想として「あえて」がある。女性に個があるなんてわかってる、でも「あえて」やるから面白い、という態度。たとえば上記のスライドで「かわいい女の子が云々」とあるけど、それはこの文脈で捉えた方が自然だ(個人的には)。ただ、この発想(態度)は企画の初期や仲間内のイベントならばともかく、その後の裾野が広がった(不特定多数が参加する)段階で尚成立させるのはなかなか難業だとも思う。
  • これはある種のカルチャーショックというか、異なる文化がたまたまぶつかったようなことであって、どちらが一概に「悪い」というわけでもない。ただ、もしこれまで無自覚・非精査だったのならその点は変わらざるを得ない(多少は検討しなければならない)わけで、その点では不可逆の変化が生じる(継続されるならそれは意識的に選びとった方針だということになる)し、それは良いことだと思う。