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ルパンみた

面白すぎて笑った。ユリイカゴダールの世紀という巻で青山真治さんがこの映画について書いていたのを思い出したのでちょっと読んだ。

それはそれとして、昔のアニメがなんでこんなに面白いのか。昔のアニメ制作者は今のような、たとえばスカイ・クロラとかピクサーみたいな映画はぜったい作れなかったろうけど、いまのアニメ制作者は数ある選択肢のひとつとして、これとかたとえばガンバの冒険みたいな、まあ絵柄だけの話としたって、昔作られたようなものを論理的にはつくれるはずではないか、と思うけどそうはならない。むしろドラえもんにしたってルパンにしたって現代用にアレンジされるなか劣化していっているようにしか思えない(不思議とサザエさんはつねに同アベレージな気もするが)。もちろんそんな意見や感想は何世紀も前からあらゆるカテゴリーにおいてされてきたろうとは思うけども、でもやっぱりそう感じないではいられない。それが簡単に否定されたようになって他者の意見を聞けないひとのわがままさとか弱さみたいなものにつながるような気もしないではない。

どうしてあんなに、トラックに追っかけられる場面で車が、速く走っているように感じられたのか。画面3分割には驚くけどもそれは積み重ねられたディテールがふつうに結実してのことだとも思われている。