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ペン大へ。ジャズ理論高等科(というか)へ。たぶん次回からまたしばらく行けなくなるだろうな・・。数カ月気にかかっていた件が幸い解決した。そういう意味でも行ってよかった。たまたまだ。その前にジュンク堂新宿でschola関連の資料を(また)買いあさった。おだやかな、気のくるった日々だ。いろいろなことを考えた。かわが流れるみたいに、その「考え」のゆくのを見ている。菊地さんはなにげにもう5年以上ぼくの先生で、それって小学校から通して一番長い担任だと言える。うける。月曜だから、会社に行ってる人たちからメールが返りはじめるだろう。僕は後藤さんのところでグラフの服部さんの授業に立ち会うだろう。scholaのことを考えている。おれひとりではもうだめだ。それがこの5巻まででわかった。どうして5冊もでたのか、たぶん天が落ちてくるのを少し我慢してくれたから、という超常的な幸運があったのだろう。おれがあと3人いたらラクだけどそれは超常すぎるだろ。それに対する具体的な解決策を、ペン大の後に春の夜の風にあたりながらですな、ふっと考えた。いけるかな・・それ。かもしれない。一番の問題は、失礼なことをしたくない、という潔癖症的ともいえる自分のなかのそういう点にある。変わってる。悪い意味で。その視野の狭さが、ときに良いほうに働き、誰かの役に立ち、ときに悪いほうに働き、誰かに迷惑をかけるのだ。いいとこどりはない。ペン大の教室で思った像、つまり、「つらら」の先っぽに、僕はつかまっている。ツルツルすべるから、手はもう、それから離れる寸前だ。このままだと落ちるし、それを避けるすべはない。あと、数秒後には僕の手が「つらら」から離れ、体は下へ落ちていく。でも、まだ手が離れていなくて、でも、確実にすべっていて、確実に落ちるのを、「つらら」の先っぽにつかまりながら待っている。