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余裕がない。宗教戦争に近い。俺が、他の誰よりがんばっている!!という思い込みにとりつかれたら、その信念から抜け出すのはなんて困難。信じ込んでいるな・・俺がそれを。俯瞰して、いやいや全然そんなことないデショ。って、かつ、元々だらしないし・・とか威張るのでもなく言えればいいのだが。その思い込みからのがれられていない。いまこの瞬間にも、だ。たとえば宗教どうしが争って、最終的な解決が、「いや〜〜、ごめん、ごめん、俺の方が間違ってたよ!俺が神だと思ってたあれ、あれは違った!(笑) いやそうかなぁ、って途中からちょっと思ってたんだけどね、お前の信じてる神様、そっちの方が本物だったネ!!」なんて言って終わるケースが一度でもあったか? あるわけない。あってもいいが、基本的には、最後の一人になるまで、戦争の原因になった神様は彼の心で生き続け、というかますます強い、熱い、確固たる存在になっていくのではないか。自分を信じた者どうしで否定しあうのは危険というか無意味に近い。もうみんなずっとそれやってきて、まだやるのかよ、的な何か。かといって自分を否定するのでもなく、なんというか想像力。それもまた言葉にすぎないが、それで示そうとした何か、僕らにはアタマがある。いや少なくとも僕にはある。いや少なくとも僕にはある、と誰もが思ったら、もう少しはマシだろうか? 余裕がないんだ。あれば、誰だって神様のようにへらへら最上の解決策を思うだろう。合理的なのがいいな。誰かをいやな気持ちにさせたり、まったくしたくないよ。しないまま終わればどんなにラクかと。もっと考えられるはずだ。でも余裕がない。ぜんぶ捨てて捧げて、でもなんだかそれは、たんに僕の想像力不足のせいだとも思える。余裕がないのはそのせいじゃないか。