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scholaのブックレット編集業務はほとんどひとりでやっていて、もちろん並行して執筆者が解説を書いてくださったり許諾回りはその担当氏が進めていたりさらにもちろん中島デザインの役割はひときわ大きいのだが本来なら数人がかりでやるところだろ、と思われるものも小さい引き出しに無理やりありえない量の衣類を押し込むようにゴリ進めしていてもう限界だろこのやり方・・と思いつつあったところへg3/オフィスを使えることになり、もしかしたら数人がかりでの協業もありえるか、という薄明るいきざしを感じつつある。そもそも制作にあたってのmtgというもの自体これまでほとんど必要なかったわけだが(編集に限らないもっと大枠のmtgはあったにせよ)、それに近しいやり取りがすでにg3/で1、2回あり、そこで複数人から何度か耳にした「じゃあ、〜〜待ちですね」という言葉にちょっとひっかかった。べつに間違ってないようにも思われたがそれは結構マズイ仕事のはじまりではないか、とも思う。〜〜待ち、という状態をもしOKとするなら、その前に誰のどういう作業を待っているのか特定し、その待っている相手に対して「あなたのこの作業を私は待っていて、それができるまでこういう作業ができない」ということを明確に伝えておく必要がある。というか、そこまでやってようやく「〜〜さんの**の作業待ち」と言えるはずだ。その逆で、つまり一方が「〜〜待ちだから」と勝手に思っていてもその対象が「え。俺それもう終わってますけど?」とか「それ俺じゃなくて**さんに引き継いでますよ」とか「そんなに急ぐって知らなかったなあー(つまり俺は悪くないし)」とかいうケースになったらおぞましいしそういうケースはうんざりするほど沢山(むしろそういう方が)ある気がする。あるいは、単に僕がとりわけそういうケースに遭っているのかもしれないがやっぱり「じゃあ、その件は〜〜待ちですね」といわれるとゾッとする。「いや、待たないでw」と言いたくなるし言った気もする。そこはやはり、つねに自分は自分なりに考え続けておいてもらわないと、いざ待っていた対象が終えてくれたときにすぐ対応できないと思われる。待つというよりつねに「伴走」している、という気になった方がいいのではないか。ラグビーで並行して走り、パスし合いながら進んで行く図をいつも思い描いている。

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というか「〜〜待ち」という状況自体、やっぱりナイのだ、と思った方が有効だろう。