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scholaのラヴェルのサンプルが届いた。まだ怖くてあけてない。しかし解説を書いてくださった方からは大変ありがたいお言葉を頂き、プリントアウトしてガクに入れて飾りたい。ああそのために作っていた。
何が書かれているか、などということはもう売りになる時代ではないだろう。何が入っているのか、誰でも知っていて、その上で買うのか、借りるのか、あるいはイラナイのか、判断できる状況になったとき、scholaはたまたま強いだろう。というか、たまたまはそこに関わってる俺を指すのか。
どうして昔のドラマがいつまでも作り直されつづけるのか。どうしてノルウェイの森とか映画になるのか。どうしてリマスターとか売れてるのか。内容に新奇を求めているわけではない。本当、といったら嘘みたいだが揺らがない、裏切られないものを求めている。お金を出して、ああ損しなくてよかった、と思えるものを求めている。感動したくて怖がりたくて当たり前。今ではないどこかに行きたいのだ。その方法は、しかし知らない何かより(がっかりする可能性があるそれより)確実に元をとれる何かがいい。そう思ってしまうのは我々が賢くなったからだろうか。そうだな僕らはおそらくいつ死んでもおかしくないっていつも思ってわかってる。それでよけいに臆病になっているのだ。8925円(税入れるとそのぐらい)は高い。だから安心なのか不安なのかもうわからない。しかし間違いないものを買いたいと思うのが今なのだとすれば、scholaはあまりにも時代に合致している。たまたま僕もそこにいてサンプルをまだ開けていない。