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メールを出した後にはほぼ必ず、送信済みのトレイから、送信内容を読み直すのだけど、そのときにいつも、「字、まちがえた」とか「ここのフレーズは下のカタマリの最後にもってきた方が読みやすいな」とかいう気になる。
携帯電話が、電話線をつかった電話とは別モノである通信端末に「電話」という「名前」をつけただけでホントに電話と呼ばれ続け使われ続けているように、そろそろ「後から編集・修正できる」という機能をもった、いまのメールとは違う構造の、名前だけは「メール」として流通するような、そんなアイディアがかたちになったら良いのにと思う。
ひとつひとつ、今のメールの構造を挙げられ、「だからメールを後から直すことは不可能」と言われても仕方なくて、そうじゃなく、ビールとは別の発泡酒とかがビールっぽく売られているように、まったく別の成分であっても、お客さんが便利に「ビールのように」飲めれば(使えれば)OKなので。

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一個の案としては、クローズドのblogをつくって、それがパスワードだけで公開/非公開の変わるものであって(記事ごとに公開設定を変えられれば良いが)、記事をつくってからそのURLを相手のもとに送る、というのがイイ気はしている。というか、差し当たってはそれが一番近いのではと思う。
しかしこの場合、どうしても「blogを見に行く」という感じにはなる。それでは足りない。メールの強力なオルタナティブ、場合によっては、「ビール?いや、ウチではほとんど発泡酒ですよw」みたいな感じで元のツールがある程度不要になるものでないと弱い。(ところでそう考えるとビールもまたツールなのか。)そうなるとやはり、上記のblogがメールのオルタナになるには、なにかもう一押し、魔法の一手が介在しないとならないと思われる。
逆の発想として、一行ごとに言ってることが確定していく、TwitterなりSkypeなりその他チャット的な何かを用いるということもある。一行ごとに話していくから、ある意味ではつねに言い間違えている、つねに書き直している(言い直している)とも言えて、「修正」「編集」という作業の意味が大きく変わるし、言い換えれば「そういうことを気にする必要はない」。
それ自体はメールのオルタナにはならないだろうけど、いまメールでやっていることのいくらかを、そっち(一行ごとの確定ツール)に分化させることはできるだろう。いまでもミクシはあるし、有用だけど、そのいくつかの担っていた役割を、Twitterが引き受けてくれたように。