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土日の仕事中にデカいスピーカーの音を立てて目の前の通りをゆっくり回っていく人、自分の名前を大きな音で、何度も。情をかきたてるためのような、そういう質の声で。そんな人が隣にいたらすぐ逃げるわけだが、ましてやそんな人に投票とかするわけない。
そういうものだよ、という思考停止があるのか、あるいははなから私が相手にはされていないのか、あるいは諦めればラクになるよなのか、いずれにせよ間違いなく、人間の進みゆきとしては、受け入れるよりは変えることでよりラクになることを我々は選んで受け入れてきたわけだから、数百年もすれば、このときダメだったな〜人類、とか思うかもしれないけど、そんな数百年後の人たちとさほど変わらない知性をもっているはずであろういまの人たちのひとりとして、なにこれ、とは思う。受け入れられるはずないわーと思いつつ、とりあえずおもっとくことしかできないが。こわい。「いいから黙っとけ、そういうことになってるんだよ、選挙があればみんなそうすんの!」というそれは暴力としか、あまり比喩ではなく、そのようにしか言いようナシ。それはまた、いつも言うように、僕の中にも間違いなくあり続ける(とりあえず消える予定もない)「ひと」の性質なわけだが。