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リグレクトもそうだけど弱さを弱さのまま許容するように見えるサービスがけっこう栄えてるっぽい。僕が知らないだけでミクシィとかも案外そうなのかもしれない。共通する印象としては携帯っぽさというか昔のカラオケみたいな感じ。昔っていっても流しのギターがカラオケに取ってかわられた、その頃ぐらいの昔ではなく。
弱さを許容するのは良いとして、その「ように」見えるというところが気になりはする。それは裏返せば「私を否定するものは認めない」という、殻を硬くしていっちゃう方向にすぐ向かいうる。向かいやすい。殻がどんどん硬くなって壁にだってなるだろう。やわらかいままドボンッてべちゃッてつぶれるようにダイヴするのはなかなか大変である。やればよいというものではない。しかしその方がラクになりもするのでは。ピシピシ黄身をついてくる針や箸はうざいし痛いし不快だけど、黄身なのだから私は仕方がない。弱さを許容するとはそうした諦めにもどこか似ている。抑圧(パワー)に変換されない、小さくても射程の遠いひとつの動力になればいい