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最近はてブで仕様というかルールの変更みたいのがあったんですが、そもそもなんで自分のサイトの「外部」でやり取りされてる自分に関するウワサについて、本人があれこれ言いたがるのかな。いや気持は人間ですから私もわかりますが、でも無理じゃん希望どおりにウワサされるなんて。
はてブは議論の機会すら与えない、とまあ言えるは言えますけど、それにしたってそもそもはてブでブクマしてる人というのはハナから元記事の作者と議論したいわけではないはずで、お話したかったらメールとかコメントとか、あるいはその他の「フェアな場所」を自ら選択するだろjkと思うよね。そういう意志がない人に向かって「俺について言いたいこと言うな」的な憤りって果たしてどうなのか。
いや、細かくは、はてブ一覧ページがダメなんだとか、いや総ブクマ数の表示もイヤだとかのリクエストもあるっぽいですけどそれも結局他人が言うことを自分の希望の中に収めたいって話に回収されるって気がするしそういう計画ってスタート時点で踏み外してる。要は他人の思ってることをコントロールすることなんて出来ませんし元々議論とかじゃなくてネタから離れた場所で気の合う人たちとワイワイ薄いコミュニケーションをしたーい、という人たちがそのサービスを使って遊んでるわけなので、それに対してそこでやり取りされる言葉をダメとかヤメロウとかどうして言えるのか疑問すぎ。早い話が(ベタですが)「ほっときゃいいじゃん」である。
まあそれって言い換えると「イヤなら見なきゃいいじゃん」的な話なのでそういうこと言うと「それはサンザくり返された議論ですから」的なこともあるかもしれないですが、どうもそのサンザくり返されたはずのそれこそ議論ならそれにもかかわらずきちんと答えられたアトがあるように思えないのがまた不思議。ほっときゃいいじゃん、見なきゃいいじゃん、が無効になるような切れる回答がどれだけあるのだろう?
同様のことを私は2ちゃんにも思っていましてそこで何が話されたっていいじゃん、むしろ話されるべきじゃんと、また仮にそこで自分や自著に対する超ベタボメとかがあったとしても(どんな仮定)、Cc的な意味で見てイヤな気持になる言及がありそうでしたらハナからそこは見ないわけですよ。いや、それでもいい、イヤな気持になるリスクをしょっても未知の言及に出会える可能性がある限り大海を見渡すのだ、という人はもちろん見たらよくて、でも、それ、アナタ・オンリーの希望ですしリスク込みの冒険ですから、という前提が変わることはなくてそこで意にそぐわないものにぶつかったって文句は言えないはずだろう。
たとえばさらに僕の話しかできないから僕の話をするならば、僕が聞きたいのは僕のいないところで話される僕への賛辞ではなくて僕に向かって直接発せられる僕に関する誰かの意見だったりするのでそれをしてくれる人が偉い、というのでも陰に隠れてあれこれ言うのがダメ、なのでもなくて、ただ陰に隠れて話される僕についての話を僕は時間的にも手間的にも何より気分的なあれによって自分からは見に行けないですし、それによって触れられない私への超ベタボメ論がありうることを(実際にはなくても)受け入れていたりもするわけです。言い換えれば僕に直接言われない僕への褒め言葉というのは僕に聞かれないことを前提として発せられていると考えられますし同様に僕に直接言われない僕への批判も僕に聞かれないことを前提としていると考えられるので、そうしたものを相手にするのはまったくヒマじゃなくちゃできないじゃん?
だから、わからないというのはそういう意味で、どうしてはてブで、というのはコメント欄とかトラバとかではない一方的にあれこれ言うことを前提とした場所ではなたれている言葉をそんなに気にするのかな、それってもうなんか前提の時点で間違ってない? と、その心情は僕は僕なりに汲みつつだけどやっぱり不明なんだよね。
ところで、今回のはてなからの対応って上の流れからもわかるかもしれませんが僕から見るとかなりはてブユーザーに寄り添ったものに思えて、にもかかわらず当のはてブユーザーからはけっこうdisの風吹いていてこれも不思議。おれが元記事作者(被はてブer)だったら「なんだよ、またそんな甘やかしたことしやがって」的なちょっと腑に落ちない、スッキリしない気分になる気もするけど、同時に個人的にはある種妥当というかはてなの姿勢がちゃんとうかがわれる対応という気もする。この対応は全然状況を解決も解消もしないんだけど(とくに精神衛生上)、まあ態度表明にはなっているというか、ごめんなさい、やりたいことがあるんです、あなたのご希望には完全には沿えません、と元記事作者に言っているようなものなのでは。
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenabookmark/20080829/1219979941