103

昨日はペン大。われわれは何かとてつもないひどい事をして恨まれ追われ、深い穴に逃げ込み奥へさらに奥へ、もう、こんなとこまで誰も追ってきやしませんよ、少し休みましょう。といって腰をおろす。見回すと光がわずかにさし込む程度でほぼ真っ暗。ここなら、というかここでは誰も気づかない、われわれの営みは、ここでこと切れても、そのまま岩や土に沁み溶けていくだけだろう、にもかかわらずどうしてこんな、じっくり音楽理論を学んでいるのか、何かとくらべていわゆる相対価値というのか、見出すことは難しいはずだけど。というような内容を正味2時間。いつもの事ですが、生きてるあいだだけのこと、ここからすべてはじまったといっても過言ではなかろうペン大のことは、仏革本にもいくらか書きましたが、ペン大について生徒から言及されたテキストとしてあの趣向で打ち出されたものは今のところ最初ではないでしょうか。
ペン大の前に本屋さんで新潮の最新号。一冊しかなかった。授業後に帰りの電車でさっそく『返却』。これは・・・。