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指先からソーダ目の前に仕事の資料となる本があり、その脇に、僕の世界を変えてくれるであろう深々しい本がある。そしてそのさらに脇に、『指先からソーダ』があったわけだ。
表紙が秀逸にかるい。かるがるしい。バリヤーが低い。低すぎる。というわけで手にとり、ウォーミングアップがてら読んだ。ら、世界が回った。ころっと。ころっと、だ。
いくつもの、「まったくそうだ!俺はずっとそういう事を思っていたし、そう思っていたと今思った!」と思う箇所に鉛筆でグルグルと記しを付け、ページを幾重にも折りたかったが、図書館の本なのでやめた。
早いとこ返して、僕のような僕でない人にも読んで頂きたい。