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パビリオン山椒魚 プレミアムエディション [DVD] 昨日の昼は「大谷能生フランス革命」書籍版の打合せ。牛の歩み(奥村土牛)だが、徐々に見えて来ている部分に関しては評判いいです。ただ徐々に見えて来ている部分が少なすぎるという問題。
 夜は、飛ぶ鳥を落とす破竹にして破格の勢いのcinra(しんら、と読む)主宰のマンスリー・サロンへ、仏革第1回のゲストでもある冨永昌敬さんと、boid代表、樋口泰人さんのトークを聞きに。
 http://www.cinra.net/salon/0703.html
 こーれがもう、めちゃ面白かった。樋口さんによる爆音上映@吉祥寺バウスシアターの話は、先日池田清彦氏が構造構成主義シンポジウムの開会の言葉で触れていたエントロピーの話とおんなじだ、と思った(参照)。それにしても爆音上映とはそれ自体が1つの楽器で、担当者(ここでは樋口さん)はそのプレイヤーなんだな、とも思った。鳴らす人、その時の体調によって変わる等。でもその辺は、樋口さんのお話を聞きながらさらっと想像しただけの事だから、その内また考えが変わるかもしれない。「考えが/コロコロ変わる」と95年に倉持さんの歌った声が、このところ電車に乗っていると勝手にリプレイされています・・・。
 話を戻してこのサロン、破竹にして破格の勢いとは言ったが、なんと26回続いている上に今回で一回締め&来月からは渋谷O-nestでのイベントになるそう。地道ー!ほんと凄い。ちなみにcinraについては佐々木敦さんが1月にこんな紹介を。
 http://unknownmix.exblog.jp/4354360/
 そして佐々木さんと言えば、今日のブログでこんなのも。

『(H)EAR』に収録した多和田論は「ユリイカ」の初出時よりも2倍くらい書き足していて、僕的にはかなりの自信作なのだが見事なまでにどこからも反応がなく、些か寂しい思いをしている。
http://unknownmix.exblog.jp/4929653/

 おおお、佐々木さんの多和田葉子論、読んでみたい。