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わたしたちに許された特別な時間の終わり 今日は昼の1時から、青山ブックセンター脇のカルチャーサロン青山で、岡田利規さん+佐々木敦さんのトークショーfor岡田さんの初小説集刊行記念。むがー、面白かったーー。なんか、わざわざ言うのもどうかだけど、最近ほんとこればかり言ってる気がする。誰かのライブ見に行ったり話を聞いては「面白かったー」て。でも本当にそうだった。やー、いい感じだった。
 岡田さんの小説は『新潮』に載った時点で読んでいたけど(どっちも)、対談を聞きながら、また、帰りの電車で再びページを開けたらいろんなことを考えた。ただ考えつづけている。そういえば、装丁について聞くの忘れた!あと、カヴァーをとった時の素敵なデザインについても。岡田さんは古着がお好きなのか服の色合いのセンスとかがいつも良くて僕は好きなのだが(前、TVで『目的地』をやった時にインタヴューで着ていた服もよかったな、という印象がある)、その辺の感覚が及んでるってことは多分ある。
 追記:佐々木さんのブログで、当日の感想と補完テキストが出ていました。
 http://unknownmix.exblog.jp/4758949/
 そう、メモしたくなっちゃう話なんですよね。たぶんリアルに自分の日常や未来に響いてくるという直観がはたらく、それを誘発する内容になってるからで、絵空事とか、「それはもうわかってるよ」って簡単に思わせちゃうような話ではない、手が届くよりちょっと先にある、でもグイって伸ばしたら届かないこともないかもしれない場所にある、「なりたい自分」というのともちょっと違う、「昔から知ってた、これからなる自分」だったり、オルタナなんだが激しくスタンダードでもあるような、びっしり普段と地続きな話だから。
 ついでに当日の感想をちょっと加えておくと、会場でチェルフィッチュのDVDを少し観たんですが、それはゴダールの『中国女』とか『カラビニエ』とかを友だちの家で何人かで観ているようなシュールさ、「終わらない・・・」みたいな意味での非エンターテイメントな感じで不思議な面白さだった。