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麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫) という上記の話は昨日の大谷さんのイベントにも繋がって、昨夜、青山にある「旅の本屋 BOOK246」で行われた大谷能生さんのレクチャーイベントはすんごくリラックスした、楽しくて、でも地味で、でもすごく大切な作業にもなっていて、また自主ゼミのモデルにもなってすごくよかった。テーマは阿佐田哲也aka色川武大で、色川さんが好きだった音楽、彼が麻雀放浪記を書きながら、そのときどんな音楽を聴いていただろうか、彼がよくテーマにする少年期、青年期に流れていたのはどんな音楽だったのか、とかそういった話がされたりもして、全然期待していなかったのだが、というのはダメだと思っていた、ということではなくて、期待するということも含めて何も考えていなかった、ということだが、そんな空っぽのまま拝聴して帰る頃には阿佐田さんも色川さんも、「怪しい来客簿」も「私の旧約聖書」も(これは昨日の話題にはなかったが)そして一回も読んだことのない麻雀の話も読んでみたいなーと思っていた。あちゃらかぱいッ (河出文庫)そういう気持になるのはある意味大谷さんとBook246さんの思うつぼ、でもあって、チャージを安く抑えてある分(1200円)、その場で文庫本一冊でも該当作を買ってってくださいどうぞ、といった体なのだが(毎回このイベントでは、テーマの作家の本を揃えてある。なんせ会場は本職の本屋さんだから)、今回は図書館で借りることにして、大谷さんとはフランス革命書籍化の話を少しして半分眠りながら帰った。昨日はイベント自体がリラックスしたものだったということもあったけどとにかくここ数日の日常進行が疲労でフラッとしていたのでイベントの途中あたりから睡眠と覚醒のはざまを漂うような感じがあったが、自主ゼミもこんな感じになったらまたラクかなとか思った。だってゼミは明日、金曜なのだ。