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 まず何よりも、先頃リリース致しました、『大谷能生のフランス革命vol.3』につきまして、ゲストの岡田利規さんご本人のブログよりご紹介を頂きましたことをご報告致します。
 『チェルフィッチュブログ2』(1/30)→http://chelfitsch.exblog.jp/3453668/
 昨日も書きましたが、嬉しいですね。丸起こし、した甲斐がありました。
 岡田さん曰く、

特に前半は、僕のディレクションが何を言っているのか、自分でも読んでいてちんぷんかんぷんでしたが、良かったらお暇なときにどうぞ。膨大な量あります。

 とのこと、前半の印象についてはゲラチェックの段階からそのように仰っていて、それでも僕は「いやいや、これが届く人はきっといます!」と訴え続けていたのですが、実際はどうなのでしょう? 保証はできませんが確かに、でも少なくとも僕にはこれは直球なんですよね、本当に。というか、この前半部の全起こし(ぜんおこし)をしよう、と頭に浮んだ段階で、すっごいワクワクしたんですね。そんなの、どこにもないだろうって。
 というのも、まずこういう稽古が公開されること自体が稀少であるし、さらにはそれを起こす人がいなかったら実現しない状況なわけですよね。こう、世界にもたらされる機会っていうのが、もう少し遅れていたか、或いはしばらく来なかったかもしれない。でも、ここでそれをやれば、少なくとも現在を生きる我々がそれを目にする事はできるな、と。勿論、それを望む人が僕以外にいるかどうかっていうのは、あの、別ですよ。
 っていうところで思い出したのは、『ほぼ日刊イトイ新聞』の糸井重里川上弘美の対談であった川上さんのこんな言葉ですよ。

よく、誰に向けて書きますかという質問を
受けることがあるんですけど、
誰にも向けてないです。
自分にも向けてないような気がします。
結果的に、運がよければ読んでいただける、
そういう感じかな。


http://www.1101.com/kawakami_book/2006-01-18.html
(「ほぼ日」トップページ→http://www.1101.com/

 僕は何というか、大袈裟なあれではなくて、読者の為でも僕だけの為でもなくて、なんか別のところにいる、それを喜ぶかもしれない人の為に作った次第なんですよね。あの、東大講義録とかもそうなんですけど。そう、20年とか?200年ぐらい先の人が喜んでくれるかもなーって。というかよくよく考えてみたら、今を生きる僕以外の人がこれを喜んでくれる顔ってそんなに浮ばなかったのでは?と、今これを書きながら思い始めていますが、どうなんだろう。んん、浮んでも少数で、「どうせわかんねえだろ」っていう傲慢なそれではなくて、「もしこれを喜んで読んでくれる人がいるとして、僕がその人に実際顔を合わせる確率ってどれだけあるのだろう」っていう、「リアルな想像のできなさ」みたいなそれなんですね。
 といった感じで、でもどこかにはかなり喜んでくれる人もいるだろうなとは確信してる部分もあって、また実際にはまだまだテクストの構成やら何やらに関して工夫の余地はあるのだろうとも思うのですが、でもそういうのを抱えながらも、とりあえず一つ形になったので嬉しいわけです。
 という流れで参考サイトの紹介に行くとキレイなのかも。

 今回の『大谷能生のフランス革命vol.3』では、僕が書かせてもらった註釈ページの中ほどで、岡田さんに関する基礎資料っていう名目で僕が革命の少し前から「予習」の為に参考にした資料っていうのをダダダダって紹介しているんですが、ここではその内、まさにブログ機能の見せどころっていうことで、革命の宣伝も兼ねつつ各サイトの紹介&トラックバックをしてみたいと思います。

1) 『チェルフィッチュブログ2』http://chelfitsch.exblog.jp/
→まずは、言わずもがなの岡田さんのブログですね。フランス革命を宣伝して下さったエントリーにトラックバックしました。岡田さん、ご紹介ありがとうございました!
2) 『白鳥のめがね』id:yanoz
http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20050726/p1
→そして註釈でも触れていますが、今回の資料で参考にしたインタビューの中でも僕が幹的存在に置いたインタビューをされた柳澤望さんのはてなダイアリー。「はてな」なのでidを打ちつつ該当エントリーの一つへトラバします。
3) 『中西理の大阪日記 』id:simokitazawa
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040604#p2
→こちらの中西理さんからは、先日の岸田戯曲賞エントリーの際にトラバ頂いたんですよね。「はてな」なので上と同様にトラバします。
4) 『dm_on_web/日記(は)』id:mmmmmmmm
http://d.hatena.ne.jp/mmmmmmmm/20041023
→武藤さんのブログからは、横浜で行われた公開稽古のレポートを参考にさせて頂きました。そしてこちらもはてなです。

 といった感じで、この他のサイト資料、紙媒体などのご紹介は、註釈ページのこの辺り(→http://www.geocities.jp/television2nd/yor103-3.htm#okada2)にありますので、よろしければご参照下さいませ。
 では最後になりましたがあらためて、岡田さんをゲストにお迎えした『大谷能生フランス革命vol.3』は、こちらの目次ページからどうぞ。
http://www.geocities.jp/television2nd/index-home2.htm

 ところで、そんなフランス革命の2月度は19日の日曜日です。詳細はあらためてこちらでもお知らせ致します。また、革命レポートの次回は現在原稿チェック中の第2回か、スタディストの岸野雄一さんをお迎えした第4回のいずれかとなると思います。どうぞお楽しみに。