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1) さて、つらつら書いてきましたが、今日のエントリーのメインは実はここからなんです。
 えっと、濱瀬元彦先生の傑著『ブルー・ノートと調性―インプロヴィゼーションと作曲のための基礎理論』の最新版が出版された模様です。僕は未確認なのですが、音楽理論研究の同士にしてやはり先輩であるところの友人から先日携帯メールに”見つけましたよ!出てました!”との報告が入ったのでした。
 濱瀬先生によるこの『ブルー・ノートと調性』は、昨今の菊地成孔氏による”驚愕の理論書”という紹介を経てさらに大きくなった話題性に比べて元の印刷部数が少なかったのか、もはや版元にも取次ぎにも残っていない(僕が書店で訊ねた際には”大阪の取次ぎに少し残っているらしい”とか言われました・笑)、という慢性的な品薄(品切れ)状態がしばらく続いていたのですが、ここにきてようやく最新版の出版が実現したのでした。
 と言っても、書店などで確認したわけではないのですが、別ルートの情報によれば、実際には4月には出てたみたいですね。んん、僕も春には出ると聞いていたのでしょっちゅうアマゾンでチェックしていたのですが・・・。アマゾン!早く更新して下さい本当。おかげで一昨日まで知らなかったんですから。

2) しかしながらさらに今日のメイン・エントリーを続けるとするなら、この最新版『ブルー・ノートと調性』の巻末には、なんと僕が今年1,2月に作成した東大菊地ゼミでの濱瀬先生の講義録(『second television』内)のURLが件書の「参考として」紹介されております。脱力。
 勿論、この件についてはすでに濱瀬先生ご本人から大変丁重な確認を頂いており、またそれに伴い菊地さん、大谷さんの許可が出ていることも知ってはいたのですが、実際にこうして具現化してしまうとまったく、夢のようです。
 講義録作成に関してはそれこそ個人的な楽しみとして勝手に進めていたもので、ああ、そういえば『東アル』の対談話のときもそうでしたが、思いがけないご褒美とはまさにこのことです。
 また、言うまでもなくこれは現在若干停滞中の(というか常時停滞している)今年度分の講義録や、やはり手入れが滞っている本家『second television』の更新作業に対しても大きな大きな励みになります。ということで、こちらをお読み皆様につきましては今後ともお時間の許す範囲にて諸更新事項にお付き合い頂けましたら幸いです。


東京大学菊地ゼミ講義録・今年度初稿(まだ2回目です・・・)
 →→ http://note103.jugem.cc/
東京大学菊地ゼミ講義録・前年度後期含む
 →→ http://www.geocities.jp/television2nd/

□参考サイト:濱瀬元彦氏公式サイト
 →→ http://lung-inc.com/index.html