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 終日バイトの今日土曜日、午後の中休みで一回帰宅すると、図書館まで散歩に行ってきたという彼女が”こんなん知ってる?てか読んだ?”と訊いてくるので見るとそれは高橋源一郎センセーの『人に言えない習慣、罪深い愉しみ―読書中毒者の懺悔 (朝日文庫)』で、知ってるとか以前にタイトルすら初めて聞いたよそんなの。ぼく源ちゃん超好きなのに。あ、でも書評やエッセイに関しては知らないの結構あるか。とか思いつつ奪いとるようにありがたくお借りして没頭。
 高橋源一郎の書評がこんなに面白いのは一体なぜなんだろう?といつも思うのはなぜだろう。彼が採り上げたり関心を持ったりする対象が僕のツボでもあるからだろうか?よくわからないけど。いや、ってわからないということは本当はなくて、というのは結局のところ僕が彼にこれまで何であれかなりの影響を受けてきているからで、だからそーなるのは当たり前のことでもあるのだけれど、とにかくそういった感じでやっぱり凄く面白い。僕は源さんの小説も、デビュー作から最近のに至るまでその成り方は違えどどれも好きなのだけど、こういった書評もそういったものとは別にもの凄く好きです。