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感想-2

 スノッブなカッコよさ、軽いけれど哀しいそのトーンが、格闘技の抱える余りにもステロタイプな印象とそれを取り巻くファン&不・ファンがそれに遭遇するや否や逃れようもなく憶えざるを得ない酸っぱさと結び付いたときに、これだけの悦楽が生成されるとは、知っていたはずがすっかり忘れていたようで、懐かしくも恥かしい、でもスノビッシュなので言うのは容易い、そういう現象を否応なしに引き起こす作品です。僕に。